老後は夫婦で我慢せずに「別行動」でもいい根拠 「我慢」を続けると前頭葉機能が大幅に低下
東洋経済オンライン / 2024年10月2日 7時0分
体力、気力の衰えを感じると、周囲にいる若々しい人が眩しく見えてしまうもの。そんな体も見た目も若々しい人は、若さを保つ習慣を自然に身につけているのです。50代以降のよりよい生活習慣、生き方をテーマにした著書の多い精神科医の和田秀樹氏は、医療現場などで、若々しい高齢者たちに多く触れているそうです。和田秀樹氏監修の『老けない習慣ベスト100』より、そんな老けない習慣の一部を抜粋し、お届けします。
高齢になると女性は活動的に 男性は内にこもりがち
高齢になってくると誰でも実感することですが、女性と男性では「元気さ」が違ってきます。あきらかに女性のほうが元気で、社交的で意欲的になります。それに比べて男性はあくまで一般論ですが、内にこもる方向です。交友関係も少なくなり、気難しくなったり無口になったりします。高齢になっても女性は若々しい人が多く、男性は老け込んでしまう人が多い、この違いは「男性ホルモン」(テストステロン)と「女性ホルモン」(エストロゲン、プロゲステロン)で説明することができます。
男性ホルモンは、いわゆる男らしさをつくるホルモンですが、中年期を境にして分泌が減少してきます。一方、女性は閉経後からしだいに女性ホルモンが減り、男性ホルモンも分泌されていますからその比率が相対的に高まっていきます。
さらに、2011年の東日本大震災後の追跡調査の結果として女性の男性ホルモンは閉経後に絶対量も増えていくことがわかってきました。女性ホルモンが減るから相対的な比率として増えるのでなく、分泌される男性ホルモンの量そのものが増えていくようなのです。女性が高齢になるほど元気で活動的になる一因がわかるかと思いますが、ここで問題になるのが夫婦の暮らし方です。
妻がいくら活発で活動的でも、仕事をリタイアした夫がいつも家にいて、妻に頼るようでは妻は自由に身動きが取れなくなります。そこで、衝突も起きてしまうわけです。
夫には夫の、妻には妻の楽しみがあっていい
夫が仕事を完全にリタイアすると、たいていの妻は不満がどんどん膨らむようです。それまで一日のほとんどを自分のペースで暮らせていたのに、同じ家の中に夫がいつもいるようになるとそうはいかなくなるからです。
子育てや親の介護などが終わり、女性にはやっと自分の自由な時間が生まれ活動的になっているところに、夫が家にいるようでは自由が奪われるわけです。
この記事に関連するニュース
-
「洗濯離婚」や「エアコン離婚」が起きる納得の理由 熟年離婚の引き金となるのは「ささいなこと」
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 16時0分
-
【55歳からの婚活コラム1】もし夫や妻を亡くしたら…再婚はアリ?
ハルメク365 / 2024年11月21日 21時50分
-
離婚数減少でも「熟年離婚」が減らない3つの理由 「死後離婚」件数も高水準、妻たちの本音は?
東洋経済オンライン / 2024年11月14日 7時40分
-
自己放任が招いた「孤独死」この夏の過酷な現実 "死の現場"が映し出す社会のいびつな側面
東洋経済オンライン / 2024年11月12日 7時20分
-
【人生相談】「妻が我慢するしかないの?」傷つく言葉で口撃してくる夫のベストな対処法とは
ハルメク365 / 2024年11月4日 18時50分
ランキング
-
1「茨城県警察」本気でオタ芸を打ってみた “キレッキレ”動画にSNS「最高!!」「すばらしい」「腹筋壊れるw」
オトナンサー / 2024年11月23日 19時10分
-
2「既婚者よりも経済的に余裕がある」だけじゃない…末期がんの医療ジャーナリスト(59歳)だから気づけた「独身がん患者」のメリット・デメリット
文春オンライン / 2024年11月24日 6時10分
-
3「70歳代おひとりさま」の平均貯蓄額はいくら?
オールアバウト / 2024年11月23日 19時30分
-
4小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
5ワークマンさん最高…!「1280円ルームシューズ」で足首までぽっかぽか&気持ち良い〜
女子SPA! / 2024年11月23日 15時45分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください