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AIが解析「石破首相のアンチ」実は増えていない説 ネットでは不人気の石破氏だが、本当のところは?

東洋経済オンライン / 2024年10月4日 20時30分

(撮影:JMPA)

10月1日、自民党新総裁に選出された石破茂氏が正式に第102代内閣総理大臣に指名され、新内閣が発足しました。

【図表】石破新総裁が誕生し、高市氏支持者に「変化」が起こった

総裁選は史上最多の9候補が出馬し、激戦がくり広げられました。第1回投票では高市早苗氏が首位を獲得していましたが、決選投票で石破氏が215票を獲得し、逆転勝利。下馬票を覆すこの結果は大きな注目を集め、SNS上でもさまざまな意見が交わされています。

今回は、東大発AIベンチャーのTDAI Labと協力し、YouTubeのコメント欄を分析して石破新首相に対するネットの反応を探りました。

石破新首相に対する感情の多くは「悲観」

まず、YouTube APIを使用して「石破」というキーワードで2024年9月26日から9月27日までにアップロードされた動画を再生数順に100本収集。各動画から関連度順に最大100件のコメントを取得し、合計で9571件のコメントを分析対象としました。

次に、アメリカ・オープンAIの大規模言語モデル「GPT-4o mini(ジーピーティーフォー・オー・ミニ)」を用いて、これらのコメントに含まれる感情やその理由を解析しました。対象とした感情は「期待」「悲観」「嬉しい」「悲しみ」「応援」「反対」「驚き」の7つです。

その結果、コメント内で多く言及されていた関心事は、「石破氏」の他に「高市氏」「自民党」「日本」などが上位にくることがわかりました。そして、それぞれの感情分布を可視化した図がこちらになります。

今回のYouTubeのコメント分析において注目すべきは、石破氏に対して「悲観」の声が「期待」を上回っていたことです。他の感情を見ても、ネガティブな感情がポジティブなものよりも多いことが見てとれます。

それぞれの感情の理由を、前出のGPT-4o miniを用いて要約を行い、具体的に見ていきましょう。

【否定的な理由】​

・政権への不信感:石破政権が短命に終わるのではないか、リーダーシップが不足しているという懸念

・経済的な不安:緊縮財政や増税、経済政策の失敗が日本経済に悪影響を与えるのではないかという心配

・外交政策への懸念:日米関係や中国との関係が悪化する可能性を指摘する声

【肯定的な理由】

・国防や安全保障:国の安全を守る政策への期待

・政策実行への期待:公約を実行し、迅速な対応と結果を求める声

・経済政策:株価回復や経済成長への期待

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