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任天堂「ゼルダの伝説」が新作で示した"意外性" 自由度の高さと懐かしさが融合している

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 15時0分

いつものリンクではなく、ゼルダ姫が主役となる『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が発売された(画像:任天堂)

任天堂が手掛ける「ゼルダの伝説」シリーズは、近年特に勢いがある。

【写真で見る】ゼルダ新作は2Dだが、オープンワールドといっても差し支えない自由さがある

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では従来のアタリマエを見直し、最初から主人公に多くの道具を与えた。そして、道具をうまく活用して好きに仕掛けを攻略してよくなったのである。プレイヤーに自由をゆだねアイデアを試すことができるゲームに進化し、世界から絶賛された。

その続編となる『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』では、物を組み合わせるシステムまで用意されており、さらに遊びの幅が広がった。こちらもゲーム業界では類を見ないほど斬新な作品となっていた。

2024年9月26日に発売されたNintendo Switchソフト『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』もまた、従来の常識を打ち破ろうとする作品だった。筆者も遊んで驚いたのだが、本作はなんと「ベッドが最強のゲーム」という不思議な代物になっている。

姫がオブジェクトや魔物を“借りて”冒険を繰り広げる

「ゼルダの伝説」シリーズはいつもであれば剣士の「リンク」が主人公だが、今回の主人公は「ゼルダ姫」である。

ゼルダ姫は、ひょんなことからさまざまなアイテムを借りて「カリモノ」として出現させる力を得る。それをうまく活用して世界を救う冒険を繰り広げるのだ。

たとえば箱を置いて足場にしたり、遠くに岩を出して障害物の向こうのスイッチを押したりと、カリモノは行ける場所を増やしたり、ダンジョンの謎を解くのに役立つ。

また、魔物もカリモノとして出現させることができる。敵と戦うときは相手に有利な魔物を召喚すれば、より有利に立ち回ることができるわけだ。

さらに、「シンク」という要素もある。これはゼルダとカリモノを同じように動かせる仕組みで、たとえば壁を登る蜘蛛にシンクすれば一緒に高いところへ行けてしまうのである。

旧来の「ゼルダの伝説」シリーズは、用意されたひとつの答えを導き出す謎解きを楽しむゲームだった。一方で、本作はプレイヤーにいくつもの選択肢が与えられている。カリモノは100種類以上あり、どれを使って謎を解くかはプレイヤー次第だ。

ベッドひとつにしても活用法がたくさん

このように『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』ではさまざまなアイテムが使えるのだが、特に注目を集めているのがベッドである。

まず、ベッドは足場として優秀だ。高さが1マスなのでジャンプで乗れるうえに、幅が2マスあるので「ベッドの上にベッドを置きつつ登る」ことができる。つまり、ベッドを階段のような形状にすることで高さを稼げるのだ。

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