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中国EV「蔚来汽車」、新ブランドでトヨタに挑戦状 300万円台でエンジン車「最後の砦」を攻略へ

東洋経済オンライン / 2024年10月8日 12時0分

蔚来汽車は、楽道ブランドでも購入者の多くがBaaSを選択すると予想している。そうなれば、L60は中国自動車市場のボリュームゾーンの上限にあたる15万元(約303万円)前後のセグメントで勝負できる。

EVの拡販余地に着目

「15万~20万元(約303万~404万円)の価格帯は、外資系メーカーのエンジン車にとって『最後の砦』だ。VW『ティグアンL』やトヨタ『RAV4』などの人気モデルは、いずれもこのセグメントに属している」

蔚来汽車の高級副総裁(上級副社長に相当)で楽道ブランドの責任者を務める艾鉄成氏は最近そう発言し、外資系メーカーの市場シェアを積極的に奪いに行く考えを示した。

業界団体の全国乗用車市場信息聯席会のデータによれば、2024年1月から8月までの新車販売台数に占めるEVおよびPHV(プラグインハイブリッド車)の比率は、15万~20万元の価格帯では36.8%と、15万元以下の大衆車や20万元以上の高級車よりも低かった。

逆に言えば、15万~20万元の価格帯ではEVが市場シェアを拡大する余地がまだ大きい。その商機をつかむべく、蔚来汽車はL60の生産能力を10月までに月間5000台、12月までに同1万台に引き上げる計画だ。

(財新記者:余聡)
※原文の配信は9月20日

財新 Biz&Tech

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