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俳優・二宮和也がMCでも"引く手あまた"な理由 冠番組『ニノさん』がゴールデン進出で存在感

東洋経済オンライン / 2024年10月11日 12時0分

では、二宮和也のMCとしての特徴はどこにあるのだろうか?

そのあたりがパッと見てわかりやすいのは、やはり『ニノさん』である。

この番組、MCは二宮和也だが、陣内智則、川島明、吉村崇といった回替わりの進行役が誰か別にいる。

要するに、二宮和也は仕切らない。普通MCであれば、番組全体の流れを仕切る役目を持たされる。もちろん二宮も、そのようなポジションに置かれればそつなく進行役もできる。そうでなければ『紅白』の司会という大役を任されるはずがない。

だが、そうでないところにMC・二宮和也の真骨頂はあるように思う。

『ニノさん』では進行役は陣内智則らに任せ、自らはプレーヤーとして、レギュラーの菊池風磨や準レギュラーの朝日奈央、ガンバレルーヤ、3時のヒロイン、さらには陣内ら進行役まで巻き込んで、臨機応変にボケ役にもツッコミ役にもなる。

MCでありながら自由。テレビ東京の特番もそうだが、MCの型にはまらない。その点がなによりも大きな特徴だ。

『だれかtoなかい』で発揮した"一流のバランス感覚"

『だれかtoなかい』でも、そうだった。全体の仕切りはおおむね中居正広に委ね、自分はプレーヤーに近い立ち位置。たとえば、ムロツヨシとサンドウィッチマンがゲストの回ではこんな場面があった。

ムロツヨシの最近の活躍ぶりを表す資料として、「タレントパワーランキング」男優部門の一覧表が示された。ムロは堂々9位。だがリストを見た中居がすかさず二宮和也に「お前は、ホントに悪いなあー」と一言。同じランキングの2位は二宮だったのだ。

そして今度は同じランキングの総合部門。1位はサンドウィッチマン。さらに個人でも富澤が4位で伊達が6位。ここまではいい。ところが、なにかに気づいた富澤。9位にまたもや二宮がランクインしている。すると二宮は、我が意を得たりとばかりに「中居さん、オレ、9位に入ってます!」と叫んだ。

バラエティ番組ならではのくだりではあるが、二宮が単なる出演者ではなくMCであることを考えるとなおさら面白い。『ニノさん』でも、ゲストが二宮をベタ褒めするコメントをすると、「いや、そんな」と謙遜する素振りなど見せず、カメラ目線で得意げなポーズを決め、それに周囲がツッコミを入れるのがお約束になっている。

そんな振る舞いは、一歩間違えれば反発を招きかねない。ただ二宮の場合は、とにかく屈託がなく嫌みがないのでそうはならない。演技のようでも自然体のようでもある、彼一流のバランス感覚のなせる業だろう。それは、俳優のときの二宮和也から受ける印象でもある。

誰でもいつのまにか「仲間」にしてしまう魅力

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