「ジャンポケ」残った太田博久、おたけの実力は? トリオとしての歯車は噛み合っていた
東洋経済オンライン / 2024年10月11日 11時40分
太田は豊富な格闘技経験を生かして、『炎の体育会TV』(TBS系)などの柔道やレスリングの企画で活躍した。2015年にモデルの近藤千尋と結婚して、子供ができてからは、夫婦で共演する機会も多くなり、家族関係のイベントなどにも出るようになった。
おたけは、トリオの中では何もできない不器用なポンコツキャラという扱いを受けていた。ただ、笑いの基本は「緊張と緩和」である。斉藤も太田もテンションが高い「緊張」側の資質を持っているため、おたけのマイペースな感じは「緩和」として機能する。彼は彼でトリオのバランスをとるために重要な役割を果たしていたのだ。2023年には、実家のもんじゃ焼き屋の経営を受け継いだことが報じられて、そのことでも話題になった。
斉藤はトリオの切り込み隊長のような役割で、先陣を切ってバラエティ戦線に乗り込んでいった。器用にトークができるタイプではないが、話に詰まっても大声を張り上げて「はーい!」などのギャグで無理矢理オチに持っていく。それもまた一つの芸だった。
彼らはテレビに出るようになってからも、地道にネタを作り続けてきた。そして、コント日本一を決める大会『キングオブコント』で優勝することを目標にしてきた。その努力の甲斐あって、2015年には初めて『キングオブコント』の決勝に進んだ。
ここで見事なネタを披露して底力を見せつけた。キャリアを重ねたことで彼らのコントも進化を遂げていた。斉藤の個性を生かしながらも、そこに頼ることなく、ネタ作りのうまさで笑いを取っていた。すでにテレビの人気者というイメージもあった彼らが、コントの達人として改めて評価された瞬間だった。
残った2人も実力は本物
その後、彼らは2017年まで3年連続で『キングオブコント』の決勝に進んだ。彼らのネタはわかりやすく、幅広い層に受け入れられやすいものを持っている。そういう部分も審査員に評価されたのだろう。
ジャングルポケットは、バラエティタレントとしてもコント芸人としても、揺るぎない地位を確立していた。トリオとしての歯車は噛み合っていて、何もかもが順調だったように見えた。
だからこそ、今回のトラブルは本当に残念でならない。おたけと太田はお笑いコンビ「ジャングルポケット」として、新たな道を歩み出すことになる。険しい道のりではあるが、ここまで来た彼らの実力は本物だ。見る側の立場としては、騒動のことはいったん忘れて、2人の今後の活動を見守っていきたい。
ラリー遠田:作家・ライター、お笑い評論家
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「ジャングルポケット」太田博久&おたけ 2人で「一からの出直し」ライブ開催
スポニチアネックス / 2024年12月17日 5時5分
-
新生ジャンポケ コンビ初の単独ライブ決定 太田「オール新ネタ、漫才、コント」ファン激励「頑張れ」
スポニチアネックス / 2024年12月16日 18時33分
-
お笑い賞レースで勢い増す〝非吉本〟に「M-1」どうなる 「R-1」「キングオブコント」「THE W」で頂点に…「恐るべき〝規格外〟の存在」
zakzak by夕刊フジ / 2024年12月14日 10時0分
-
パンサー、ジャンポケら懐かしの番組『333 トリオさん』メンバー集合に反響
クランクイン! / 2024年12月7日 6時0分
-
『マンゲキ』10周年 中田カウス「どんどん漫才は変わっていくと思う。それを楽しみにして」
ORICON NEWS / 2024年12月1日 21時21分
ランキング
-
17割超が正月の親戚付き合いが「面倒」 - 話したくない話題、1位は?
マイナビニュース / 2024年12月21日 12時10分
-
2香取慎吾「2025年はソロでブレイク」超納得の理由 「国民的ソロタレント」としてのポジション確立なるか
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 10時0分
-
3「余命1年」治療第2弾がん免疫療法のリアルな効果 副作用は軽く、旅行に行けるほど体調良好だったが…
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 9時20分
-
4「すでに歯がボロボロ。歯医者に行っても意味がない」は勘違い/歯科医師・野尻真里
日刊SPA! / 2024年12月21日 15時53分
-
5【かつや】"ワンコイン"でカツ丼モーニング。全国16店舗限定のレア朝食がお得すぎる...。《編集部レポ》
東京バーゲンマニア / 2024年12月21日 18時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください