石破内閣は思ったよりもしぶといかもしれない やっぱり自民党がピンチならこの人の出番だ
東洋経済オンライン / 2024年10月12日 9時30分
面白いことにこの論文、当初は掲載日が「9月27日」となっていた。しかし今見ると「9月25日」となっている。9月27日だと石破さんはすでに自民党総裁になっていて、イコール「次の日本国首相」のご意見ということになってしまう。それじゃあマズイということで、あとから書き換えられたらしい。大丈夫か、こんなことで。
真面目な話、得意分野であるはずの安全保障でこんなボロが出るようでは、ほかの経済政策などは一体どうなってしまうのか。石破さんは若い頃から、防衛庁長官、農林水産大臣、自民党幹事長などの要職を歴任してきた。ところがここ10年ほどは、党内で「冷や飯組」の悲哀をかこつこととなり、知識のアップデートがされていないようなのだ。これでは首相就任後に、発言修正を迫られるのも無理はない。
ピンチのときこその石破首相、長期政権に化けるかも?
ということで、出だしから心配されていた石破さんだが、10月9日の党首討論では鋭いところを見せてくれた。特に立憲民主党の野田佳彦代表との40分にわたる「重量級」対決は、正直、聞きほれるくらいだった。いや、ドナルド・トランプ氏の登場以来、アメリカの大統領候補テレビ討論会は、まるで異種格闘技のようになってしまっている。それに比べると石破対野田の討論はなんと紳士的で、ちゃんとしたディベートになっていることか。
考えてみれば、今回は石破さんが5度目の挑戦で首相になり、野田さんが野党第1党の代表に返り咲いた直後というタイミング。お二人にとって最高の舞台となったのではないか。こういう対決をもっと見たいものである。
どちらが勝ったかと言えば、野田さんの攻撃をこととごく封じた石破さんに軍配を上げたい。時に理詰めで、時にエモーショナルに反撃する様子はさすがの雄弁家であった。正直、こういう安定感は、高市さんや小泉進次郎さんでは無理だろう。急に石破さんが総理らしく見えてきた瞬間であった。
思うに「ご祝儀相場」という感じではないけれども、自民党がピンチの今こそが石破さんの出番だろう。森山裕自民党幹事長と林芳正官房長官という「森林コンビ」の支えも強力だ。そして歴代の中曽根康弘、小泉純一郎、安倍晋三などの自民党長期政権は、いずれも反主流派から登場している。石破さんだって、意外と長期政権に化けても不思議はないのではないだろうか(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
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