若き「億り人」が選んだのはアメリカの投信とETF 急落前に売って高騰前に買った、投資術の極意
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 7時0分
いずれもそれぞれ得意・不得意があるだけで優劣はない。特徴を理解して投資目的に合っているほうを選ぶことが重要だ。
わかりやすくいえば、定額で積立投資をしたいなら投信が、タイミングを狙って投資したい、または投信にない銘柄に投資をしたいならETFがよい。
ここでは目的別に投信とETFで利益を狙える銘柄を一覧にしたので参考にしてほしい。
定額積立や高配当など、目的別に投資するなら
市場においては、全世界株やアメリカのS&P500に投資する投資家が多いが、筆者は「ナスダック100」でのタイミング投資に注目する。理由は2つ。
まずナスダック100には独自の魅力がある。ざっくりいうと、米国のハイテク企業をメインに投資する指数で、エヌビディアやアップル、グーグル、マイクロソフトなどの組入比率が高い。
これらは莫大な資本力を持ち、次々と新しい市場を開拓することで、市場の支配力を高めている。仮に新たに革新的な企業が出てきても買収することが多い。例えば、ChatGPTのオープンAIにはマイクロソフトが出資し、さらに強靭な競争力を手に入れた。
またたとえ買収されなかったとしても、その企業が成長し続けることで、最終的にはナスダック100に組み込まれる可能性が高い。このような企業の成長力を取り込むことによって、今後も大きなリターンをもたらすだろう。
現実に売買をする場合、タイミングを見計らい、天井で売り抜けて底で買い戻すのが理想だ。
20年前に比べて12倍以上に高騰した
過去20年間を振り返ると、ナスダック100はS&P500を圧倒している。S&P500が約3.7倍になったのに対して、ナスダック100は12倍以上にもなっている。
アメリカの株式市場はこれからも世界の成長を取り込むとみられる。中心となるナスダック100には、次世代技術の世界的なリーダー企業が組み込まれており、これからも新しい価値を創造し続ける。世界中から才能ある人々が米国に集まり、イノベーションが生まれる環境が整っているのだ。
株式投資では、天井で売り抜けて底で買い戻せたら、資産は増える。「そんなことができたら苦労しない」「一部の人は相場を当てられるかもしれないが自分には無理」と思うのは当然である。
確かに2022年の米国は下落の年で、市場から退場し、投資をやめてしまう人が続出した。そうした中、筆者はアメリカの金融政策を研究し尽くすなどして、難を逃れた。下図が実際の動きだ。
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