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清宮を覚醒「新庄流育成術」一体何がスゴイのか ビジネスのプロも唸る、一流のマネジメントだ

東洋経済オンライン / 2024年10月16日 9時35分

この処遇には、レイエスも「『帰る』とまで言っていましたよ」(新庄監督談)とのことだったが、2軍にいるレイエスとメールなどで連絡を取り、激励してきたことを明かしている。

ここで思い浮かぶのは、中日ドラゴンズの立浪和義監督だ。新庄監督と同じく、監督3年生だった今季、序盤こそ好調だったものの長続きせず、ふたを開けてみれば3年連続の最下位となった。

立浪監督について調べても、新庄監督のように選手に合わせた接し方をしていたという記事はなかなか見当たらない。

もちろん監督やコーチ、そしてフロントなどそれぞれに役割分担があるため、監督が細かくデータ分析をすべき、というわけではない。また、プロ野球ではドラフト戦略やFA、怪我人など様々な要因が複雑に絡まるため、監督の指導力だけで決してすべてが決まるわけではないのも事実だ。

ただ、選手と向き合い、能力を引き出すうえでは間違いなく重要であり、監督3年目の時点では、新庄監督のほうが上回っていた……というのは、客観的に見てほぼほぼ間違いないだろう。

立浪采配で目立ったベテラン起用への疑問

そんな立浪監督の采配では一部、贔屓のような場面があった。特に今季から加入した中田翔、中島宏之といったベテラン勢に対する“優遇”はファンからも不満の声が目立った。

中田は開幕当初こそ絶好調だったが、シーズンを終わってみれば、最後に打ったホームランは7月の4号。故障による離脱があったとはいえ、チーム再建のために同じ我慢をするのであれば若手を起用する手もあったのではないか。

中島も代打の切り札として期待されたが、ふたを開ければ安打はゼロ。好調の選手にかわって代打で出てくる場面もあり、ファンからは疑問の声があがっていた。

もちろん、低迷するチームの起爆剤として、これまでの実績があったり、他のチームで優勝経験があったりするベテランに頼るのは必ずしも悪いことではない。また、中田、中島が起用に応え、結果を出していれば、論調もまた違うものになっていただろう。

しかし、中田や中島を起用する一方で、同じベテランのダヤン・ビシエドは出場機会に恵まれなかったことを疑問視するファンも多い。今季から“日本人枠”となったかつての首位打者が、2軍の肥やし状態、しかも打率3割を記録しているのは見過ごせないだろう。

ここ数年、企業でもベテランの扱いに悩むケースは多い。横山氏は「あくまで一般論であり、決して中田選手や中島選手を否定するものではない」と前置きしたうえで、次のように指摘する。

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