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島田珠代、笑いで覆い隠した"娘と別居"の苦悩 「娘と仲良くなれるなら芸を捨てられる」と思った

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 12時0分

これからは男の人だけが笑いを取る時代ではないと思っていたので、その一言で反撃しているみたいな感じで。なるべくかわいらしく言うようにしていました。

容姿イジリについて思うこと

――新喜劇では三枚目キャラとして活躍されていますが、最近の「容姿イジリで笑いを取るのは良くない」という風潮についてはどう思われていますか?

それね、よく聞かれるんですけど、私は三枚目というのに人生捧げてきてるので、私に聞かないで、っていうのがあります。それでずっとご飯食べてきているし、いま幸せやから。そういうマシーンだと思っているので、舞台の上で不細工って言われても、怒ったりするというのは全然ないです。

どちらかというと「かわいいね」とか言われた瞬間に、ああ、芸人としては終わった、と思っていたので。そう言われたら嫌な気はしないですけど、キャーって走って出ていきたくなっちゃいます。私のことをかわいいねって言ってくれる人は、世界に1人だけでいいんです。それ以外は要らない。

――珠代さんのギャグは、下ネタ的なものが多い印象がありますが、下ネタにはこだわりがあるんでしょうか?

いや、特にないです。私の場合、父も母も良い大学を出ていて、ちゃんとしてるんですよね。その血を引いてるから、きっと何をやっても品が悪くはならないんじゃないかな、っていうのを信じてます。

あと、動きで笑かすとなると、どうしても終着駅がそっちになってしまうんですよね。そうじゃないと落ちないような気がしてしまって。

でも、それは私の勉強不足なところで。下北沢の「ザ・スズナリ」みたいなところできちんとしたコメディをやりたいという夢があって。お尻とかおっぱいとかじゃなくても笑いが取れる技術を学んでいきたいです。

舞台を下りたらただのがらんどう

――本の中では、プライベートで珠代さんが経験したご苦労についても書かれていますが、やはり一番つらかったのは娘さんと離れて暮らしていた時期でしょうか。

そうですね、つらかったです。あの頃はもう自分がない、みたいな感じでしたね。舞台をやっているときだけが自分で、舞台を下りたらただのがらんどう、みたいな。だから舞台をやっていてよかったなと思いました。愛する対象がお客さんしかいなかったので、がむしゃらにお客さんを喜ばせたい、という気持ちがありました。

そんな自分が自分じゃないみたいな状態のときに、今のパートナーと会ったんです。バーでたまたま隣に座って話をしたときに、ふわっと私を包み込んでくれるようなオーラを感じて。そこからご飯に行ったりするようになりました。

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