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癒やし効果抜群、初心者も楽しい絶景「山歩き」3選 写真家・根本絵梨子に聞く「リセットされる」訳

東洋経済オンライン / 2024年10月17日 9時0分

ただ、登山はきついと感じる人も少なくない。そんな人はどうすればいいのか。

「登山は確かにきついけれど、充実感がある。私は歩くことが好きで、一歩一歩進んだら山頂に到着することが、とてもシンプルで面白いと感じました。上りは稜線や壮大な景色が見れるというご褒美があるし、下りも山のふもとまでいけば温泉を楽しめるところも多い。そして山の景色がきれいな時間は夕方と朝です。せっかく山に行くなら、やはり泊まりをおすすめしますね」

写真家として独立してからは自由な時間もできたので、根本さんは山小屋で働いたこともあるという。

「山小屋ではいろいろな人に出会います。キノコに詳しい人、ハンモックで泊まる人……、さまざまなプロフェッショナルがいます。山を通じて知り合ったジュエリーをつくっている友人は小さな芽や花をモチーフにしているので、足元を見るのが好きなんです。そうなってくると森も川も楽しくなってきます。山を通じて出会った人たちによって、山の楽しみ方がどんどん増えていく。自分でもいろいろな楽しみ方ができるようになりました」

根本さんは、次第に山の写真を撮りたいと思うようになった。そのうち山の写真で仕事も頼まれるようになり、今では国内だけでなく、海外の山にも登る。

コロナ前は、仕事に合わせて海外の山に行くことが多かったが、今はプライベートでもよく行くようになった。写真を撮れば作品にもなるし、のちのちクライアントが使ってくれるかもしれないという狙いもある。

最近行った海外はニュージーランドやノルウェー、アイスランド。とくにノルウェーのロフォーテン諸島が印象深かったという。

「フィヨルド地形のところで、山自体は低いので海から登っていく感じになります。その前に行ったアイスランドがとても寒かったし、ノルウェーの北なのでもっと寒いかと思いきや意外と温暖で、生えているブルーベリーを摘まみながら歩いていました。ノルウェーは禁止区域を除けば、どこでも野営してよく、山以外にも海岸沿いでキャンプしました。日本では高い山ばかりに登っていたので、100~200mの山で感動できたのは、とても新鮮でしたね」

日本の山は登山ルートがきちんと決まっていて、柵やロープもしっかりしており、多くの人で混むこともある。しかし、海外の場合は、柵やロープはなく登山ルートも厳しく定められているわけではない。

「基本は自己責任なんです。天気や、ルートを自分でつくって考えながら、歩くという感じ。とにかく自分のペースで、山歩きもキャンプも楽しめるんです」

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