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「億り人」も集まる、知られざる投資家イベント 投資信託という巨大マーケットに集まる面々

東洋経済オンライン / 2024年10月18日 7時0分

”億り人”は意外なところに集まっているのかもしれない(写真はイメージ。metamorworks / PIXTA)

今年1月の新NISA(少額投資非課税制度)スタートをきっかけに、投資ビギナーがこぞって参入した投資信託。いわゆる定番の「オルカン」(eMAXIS Slim 全世界株式オール・カントリー)を中心に、多くの資金が流入している。

『週刊東洋経済』10月19日号(10月15日火曜発売)の特集は「投資信託 大解剖」。特集では株式市場が乱高下する中、新NISAで注目しておきたい次の投資テーマ、投資のプロ12人が厳選した注目ファンド、7つの指標で見た投信ランキングなどを誌面で展開している。

ここでは、投資で成功したインフルエンサーが集まるイベントから、人知れず”億り人”として何不自由なく暮らす一般人まで、個人投資家たちの実例をお届けする。

インデックス投資のイベントって?

「インデックス投資ナイト」──。

【写真で見る】億り人も集まる「インデックス投資ナイト」の案内

インデックスファンドを愛する個人投資家向けに毎年開かれるイベントがある。2009年に始まり、2024年には7月6日夜に東京・渋谷で開催。チケットは完売となり、会場は140人で満員、オンラインのライブ配信も220人が視聴した。

プログラムの内容は座談会や講演で、希望すれば、2次会の懇親会もある。今回の討論は「『とりあえずオルカン』で勝てるのか?」をテーマに白熱した。

登壇したのは、元日本経済新聞編集委員の高井宏章氏、現日経編集委員の田村正之氏、投資信託クリニック代表のカン・チュンド氏、なかのアセットマネジメントの中野晴啓氏ら。今年年初に亡くなった経済評論家の山崎元氏も毎回顔を出していたという。投信ではおなじみの顔ぶれで、北海道や沖縄県からも、プロの本音トークを聴きにくる人が後を絶たない。

このイベントを主催するのは7人のボランティアからなる実行委員会だ。その中の一人、水瀬ケンイチ氏は、「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」というサイトを運営している。02年からインデックス投資を手がけ、毎月投資し、資産は1億円を突破。サイトではハンドルネームで顔も出さないが、実はIT企業の会社員である。

「インデックス投資の要点は、売らずに含み益を膨らませていき、将来自分がお金を使う必要になるまで持続することだ。資産運用で増やす資金は自由を得るためのツール」が水瀬氏の持論である。

実際に、昨今SNSを見ると、「インデックス」「オルカン」「新NISA」などに関するつぶやきを見ない日はない。それだけ投資が個人の生活で身近になったということだろう。

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