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思わず二度見する見た目も斬新な「シン生姜焼き」 タレに漬け込むことが必要なのか考えてみた

東洋経済オンライン / 2024年10月19日 14時0分

生姜に漬け込むのではなく、生姜を載せるという新しい生姜焼きを紹介します(以下、写真はすべて筆者撮影)

料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回はこれまでとは見た目も違う豚の生姜焼きです。

生姜焼きに「しょうが」を入れる根本理由

毎日の献立を考えるのが大変という声をよく聞きます。そんなとき、頼りになるのが定番料理です。定番料理は多くの人に愛され、残ったレシピ。みんなが安心できるおいしさが詰まっています。

とはいえ、定番といっても人によって「強火で煮ろ」「弱火で煮ろ」という具合に作り方はさまざま。時代によって調理器具であったり、食材自体が変わっているからです。

今回のテーマである「生姜焼き」もいろいろな作り方があります。まず注目したいのは調味料につけるタイミング。生姜焼きは生姜風味のタレで豚肉を絡める料理ですが、肉を焼く前に調味料につけるレシピと焼いてからタレをからめる方法があります。

そもそも生姜焼きにしょうがを使う理由は

1. 「酵素を使って肉をやわらかくする」

2.「しょうがの香りで肉の臭みを抑える」

の2つ。手元にある調理学の教科書『NEW 調理と理論 第二版』にも硬い肉の前処理として、しょうがに含まれるタンパク質分解酵素を使って肉をやわらかくする方法が説明されています。

しかし、現在流通している豚肉で硬かったり、臭みがあったりする肉はそもそも少ないでしょう。そこで今回は新定番として「タレを後から絡める」生姜焼きをご紹介します。

旧 タレを肉に漬け込む

新 焼いてからタレを絡める

シン生姜焼き
材料 2人分
豚ロース(ソテー用) 2枚
小麦粉    適量
牛乳   適量
サラダ油  大さじ3
Aしょう油 大さじ2
Aはちみつ 大さじ2
Aみりん  大さじ1
Aしょうが(すりおろし) 小さじ1
キャベツの千切り 適量
しょうが(すりおろし) 適量

もう1つの新定番ポイントは「薄切り肉ではなく厚切り肉を使う」という点。薄い肉は食べやすくご飯が進む味に仕上がるのですが、タレが絡むと肉の味が負けてしまうという問題もあったので、今回はソテー用という厚めの肉を使っています。肉が厚いので、加熱し過ぎによってぱさつくリスクも減らせます。

また、しょうがはタレに入れ、さらに焼いた肉の上にすりおろしを添えます。タレに加えるしょうがは香ばしさ、後から添えるしょうがはおろしたてのすがすがしい香りを生かす手法です。

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