20代男性の結婚相手「3割が年上」という驚く実態 かつては当たり前だった年下妻を選んだのは何%?
東洋経済オンライン / 2024年10月20日 10時0分
しかし、時代は変わり初婚同士婚の25%(2023年)が年上妻となっている。それだけでも時代の変化を感じるが、これが29歳までの若年男性の結婚相手となると、さらに親世代には驚きのデータとなっている。
2023年において、年上妻を選んだ男性は31%、同年齢の妻を選んだ男性は32%、そして、かつては当たり前だった年下妻を選んだ男性は37%となった。若い男性にとって、初めての結婚相手となる女性の年齢と自分の年齢の上下関係は多様化し、統計的にはほぼ年齢に関してリベラルな選択となっていることが示された。
年上妻を選んだ29歳までの男性の各歳別の詳細をみると、17歳は母数が少ないため参考値であるとして、18歳からはそれなりの母数が生じている。結婚件数が多いベスト3までの26歳から28歳の男性の状況を見ると、いまの若年男性は「おおむね3割は年上妻と結婚している」という表現がふさわしいだろう。
コロナ禍で何が変わったのか
コロナ禍にあった2022年も、実は初婚同士結婚における29歳までの男性の年上妻割合は31%であった。
コロナ禍で動いたのは、男女の初婚同士結婚年齢のピークが長く1歳差(女性26歳と男性27歳)であったのが、男女ともに27歳となったことと、男性の2番目に多い結婚年齢が28歳から26歳となったこと、という「男性の結婚ピークの早婚化」である。
インタビュー調査で筆者に「独身貴族だけは嫌です」と語気を強めたのは、28歳の中部エリア在住の夜勤職の男性だった。その彼はほどなくして、ネットを通じて共通の趣味で知り合った首都圏在住の働く女性と結婚し、首都圏に移住した。
大企業でも、転勤の内示に対して「妻の就業継続問題があるので辞めます」といともあっさりと退職願を出してくる男性の存在が少なからずいると聞く。
コロナ禍を経て、男女はともにアンコンシャスに「出会いの大切さ」に向き合い、特に女性より大きく未婚化が進む男性は、先輩諸氏の姿を観察しつつ、行動変容を起こしているのかもしれない。
天野 馨南子:ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
低年収では恋愛も結婚も「無理ゲー」な悲しい実態 婚姻数が増えなければ出生数は増えない
東洋経済オンライン / 2024年10月12日 10時30分
-
独身男女に聞いた「結婚したくない」最大の理由は?
マイナビニュース / 2024年10月7日 16時45分
-
生涯未婚率は急増中!独身男女対象のアンケートから判明した結婚できない原因
PR TIMES / 2024年10月3日 13時15分
-
夫の「至らない言動」で年上妻が責められるのはなぜ?「ダンナの教育」を妻の役割にしたがる世間
オールアバウト / 2024年9月29日 22時5分
-
中国の結婚件数、昨年は10%超増加、前年の延期が理由で先行きは不透明
Record China / 2024年9月22日 16時0分
ランキング
-
1セブンの「上げ底弁当?」が今また"猛烈批判"の訳 値上げによる客離れを恐れ、ファン離れが発生か
東洋経済オンライン / 2024年10月20日 8時20分
-
2「50代独身、団地暮らし」に猛烈に惹かれるワケ 「団地のふたり」が織りなす"なんかいい暮らし"
東洋経済オンライン / 2024年10月20日 11時0分
-
3ディーラー元営業マンがこっそり明かす「不人気新車を買わせるセールストーク」5選
日刊SPA! / 2024年10月20日 8時53分
-
4ロシア軍が「とてつもない数」の戦車を失う? ウクライナ軍の撃破報告が“大台”に到達 驚愕の数字とは
乗りものニュース / 2024年10月19日 11時42分
-
5嫌われ養鶏所→人気観光地に「たまご街道」の軌跡 地域住民と共生するためにやってきたこと
東洋経済オンライン / 2024年10月20日 12時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください