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ありえないほどの逆風「自公過半数割れ」の現実味 非公認議員が思わぬ苦戦を強いられている

東洋経済オンライン / 2024年10月22日 14時30分

萩生田氏が屋外で行う演説会で「裏金議員いらない」「はて?裏金議員まだ議員やるの?」と書かれたプラカードを持って歩き回り、演説する萩生田氏の頭上にはデッキから「ウラ金 2728万円 萩生田」と書いた垂れ幕を下ろしている。

萩生田の苦戦が示していること

萩生田氏の苦戦ぶりは、各調査が立憲民主党の有田芳生氏の若干のリードを伝えていることでも明らかだ。ほぼ落下傘候補の有田氏は、当初は選挙事務所の開設すらままならない状況だったが、旧統一教会問題での批判票を集めて徐々に伸びている。

昭恵夫人が「主人(安倍元首相)が最も信頼する国会議員の1人」と述べた萩生田氏が議席を失えば、それは有権者が安倍政権に「NO!」を突き付けたにも等しい。

まさに山高ければ谷深し。2012年に政権を奪還して以来、自民党は12年間もの「我が世の春」を楽しんだ。しかし現在、未曽有の逆風に喘いでいる。しかもこの苦難を乗り越えたからといって、誰も「裏金問題」は禊が済んだとならないだろう。

安積 明子:ジャーナリスト

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