「大人ジュエリー」いつもの印象変える小さな工夫 お手本はミラノのマダムの「思い切りの良さ」
東洋経済オンライン / 2024年10月23日 11時0分
体型も体調も変化する中年期、新しい服を買って髪やメイクをアップデートすることも大事だけど、一番は自分と向き合って優しく触ること。
「おしゃれは時にゆっくりペースでいい」と話す気鋭のファッションエディター大草直子さんの『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』より、大人のTIPSを紹介します。
「万遍なく」つけている人が多い
目の前の人を見たときに、最初に視線をおかずにはいられない。何度も見てしまう。そんなパーツを、私はアイキャッチと呼んでいます。
【イラストで見る】パリのマダムに学ぶ、大人ジュエリーのおしゃれ術
注目を強くグリップし、離さない。あとでその人を思い出すときも、うっすらとしたイメージではなく、はっきりと輪郭が見える。意外とそれは、1カ所に集められたジュエリーのコーディネートだったりします。
ただし、まだまだ小さなジュエリーを「万遍なく」つけている人がほとんど。耳たぶにぴたりとつく小さな石のピアスに、45cmのささやかなネックレス。華奢な時計に、リングはせいぜい2つ。
そして、この組み合わせは、どんなスケジュールでも変わらず、まるで、毎日惰性でつける口紅のように、自分自身も何の関心も示さなくなっているのではないでしょうか?
自分が飽きている、ということは、他人へのメッセージ性は皆無、ということ。
【イラストで紹介(2枚)】大人ジュエリーに必要なテクニックとは?
もちろん「目立たず溶け込むべき」タイミングもありますが、服を着てメイクを施したあとのジュエリーコーディネートが、おしゃれに人格を注入するものだとすると、予算やアイテムを1カ所に集中させてみては?
耳元、胸元、そして手元に、手持ちのジュエリーを集めるのです。
例えば、シャンデリアのように揺れるピアスと、片耳にイヤーカフを。ブレスレットは、潔くつけない。光を放つピアスやイヤリングは、人の視線を横顔に集め、顔色を驚くほど華やかに見せてくれるので、立食のパーティや、結婚式に招待されたときなど大きな効果を発揮します。
胸元の重ね付けは、背の高い人や肩幅の広い人はぜひ、とにかくたくさんのネックレスを重ねて視線を留めます。
1つ大きなものを――でも良いのですが、それよりも、長さ、素材、デザイン違いのものをじゃらじゃらと。
1つ1つだと小さな、発言力がないネックレスが集まることによって、まるで、その人の人生をレイヤードしているような立体感が生まれます。着席のディナーなどに試してみてください。
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