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「健康診断」を舐めている人を3年後に襲う悲劇 受ける人と受けない人の30年後は大違い

東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時20分

もちろんみなさんお忙しいでしょうから、早く帰りたいというのはわかるのですが、せっかくの機会なのですから、心配なことや疑問に思っていることをドクターや看護師さんに質問しましょう。

誰でも「受診するまでではないが気になること」「専門家に聞いておきたいこと」があるのではないでしょうか。たとえば「ランチの後、眠くなってしょうがない」とか「夜間に2度も3度も目が覚めてしまう」「最近なぜかトイレが近い」など。健康診断はそういったことをドクターに聞ける絶好のチャンスです。

ところが質問をしてくる人はきわめて少数だそうです。こんなもったいないことはないので、ぜひ健康上の不安なこと、聞いておきたいことを質問していただきたいと思います。

ダメな健康診断の受け方②結果をしっかり見ない

健診の結果は貴重な情報の宝庫です。

ところが多くの人は診断結果をザーッと見るだけで終わってしまっています。Tさんのように「要再検査」とあってもスルーする人さえいます。

たとえばTさんの場合、「血圧」「コレステロール」「肝機能」「尿酸値」「肥満度」に問題が示されていますが、これは「脂質異常症」、「糖尿病」、「高血圧症」など、生活習慣病に向かってアラームが鳴っています。

今のうちに生活改善をし、自分の体に向き合っておけば10年後、20年後、その先も健康で元気に過ごせる確率が高まります。

結果に不安がある人は直接専門家に聞きに行きましょう

「でも診断結果の見方がわからない」「生活習慣病の可能性と言われてもよくわからない」と言う方もいると思います。

健康診断の結果については受診した医療機関でいつでも説明をしてもらえます。これも説明を受けに来る人はわずかだそうです。

ドクターにお聞きすると「健診結果を見ると、数年後にヤバい人はわかる」のだそうです。

そういうことも直接専門家に聞きに行くことで、はじめてしっかり理解できることです。結果に不安があるという人はもちろん、特に問題がなくても一度聞きに行くといいと思います。

ダメな健康診断の受け方③「今年はいいや」とスキップしてしまう

会社員の方は会社の検診があるのでまだ多くの方が受診されるのですが、自営業の方、会社員でない方は「何年かに1度しか受けない」「何年も受けたことがない」という方が実は少なくありません。

「健診を受けない」ことのリスクは計り知れないものがあります。

まず生活習慣病を見逃してしまいます。生活習慣病は気づかないうちに進行します。気づいたときはもう重症化していたということもありえます。手遅れになってからでは遅いのです。

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