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株式投資で5年後に勝つ人が見逃さない2つの視点 ブームに乗っかる企業が生き残れる力の源は何か

東洋経済オンライン / 2024年10月29日 8時30分

今ではすっかり世の中に定着した缶入りやペットボトル入りのお茶ですが、タピオカドリンクとお茶の命運を分けた要素はなんだったのでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)

新NISAがはじまり、日経平均がバブル期以来の高値を更新した2024年。「投資をはじめるにはぴったりのタイミング」と語るのは、渡部清二さん。5年で塾生が10倍に急増中の投資スクール・複眼経済塾の塾長を務める“株式投資の達人”です。

株式投資の勝機を探るうえで、押さえたいのが世の中の「ブーム」。ただ、見るべきは今ではありません。新著『そろそろ投資をはじめたい。』より一部抜粋、再構成してお届けします。

ブームには正しい乗っかり方がある

世の中には「ブーム」というものが存在します。

記憶に新しいところだと、タピオカブームがありましたね。タピオカは何度かブームが訪れていますが、最近では2018年ごろからの第三次ブームを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。街中にタピオカドリンクを提供するお店が溢れかえりました。

さて、タピオカに限らずブームになったものには、たくさんの人が押し寄せます。人が集まって買われているなら、株としても有望なのでしょうか。

ここですぐに飛びつくのは、非常に危険です。ブームを考えるときにはいくつかの視点があります。

最も大切なのは、5年後を想像できることです。

ブームには、必ず終わりが来ます。ブームに終わりが来て、定番と化したものだけが残るのですが、それには厳しい戦いを勝ち抜く必要があります。つまり、5年はブームの荒波に揉まれても生き残れるだけの力があるかどうかを考えることが重要なのです。

それでは、どうすれば5年後を想像できるのでしょうか。長年の銘柄分析の経験から、ポイントを2つに絞ってみました。

①自分ではできないことか

②ブランドがあるか

1つずつ見ていきましょう。

①自分ではできないことか

まず、そのブームになっている対象をあなた自身が作れるかを考えてみましょう。

タピオカドリンクは材料さえあれば開業でき、雨後の筍のようにブーム時にはたくさんのお店が設けられました。中には「自分にもできるかも」と飲食提供の経験のない人まで参入していました。つまり、参入障壁が低かったため、大量出店ののちにブームが去ってしまったのです。

それでは、自分でできるものはすべてダメかというと、そうではありません。

飲み物つながりで「お茶」と比べてみましょう。

今では缶やペットボトルに入ったお茶をコンビニや自動販売機で買えることは常識ですが、私が少年時代を過ごした50年ほど前にはそんなことはありませんでした。

そうした中、伊藤園が1980年に「缶入り烏龍茶」を発売しました。私自身、缶に入ったお茶を見て、大変驚いた記憶があります。ちなみに、ペットボトル入りのお茶は1990年に発売されました。

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