「70歳でも元気」に必要な、たった1つの筋トレ 筋肉は1つ年をとるごとに、1%ずつ減っていく
東洋経済オンライン / 2024年10月29日 7時50分
では、寝たきりでなければ筋肉量が維持できるのか? というとそれは"NO"です。悲しいことに、筋肉は1つ年をとるごとに、1%ずつ減っていくといわれています。
下肢の筋肉は特に減りやすく、筋肉量のピークは20歳頃で、そこから1年に1%ずつ筋肉が減っていく計算です。すると、50歳には30%減り、70歳では半分になってしまうことになります。筋肉量が体力と比例するという考え方をベースにすると、70歳の人の体力は20歳の人の半分しかないということになります。
70歳でも体力がある人と、ない人の決定的な違い
ここまで残念な話しかしてきませんでしたが、絶望する必要はありません。筋肉は何歳であっても、鍛えて復活させられるという側面があるからです。特に骨格筋は、年齢にかかわらず、筋トレで刺激を与えると、やがて筋肉量が増え始め、筋力も高まっていきます。これは朗報ですね。
体力を線香にたとえると、努力しだいでは、燃え尽きそうな線香でも、長さを継ぎ足せるということです。
70歳の体力は、20歳の人の半分、という話をしましたが、70歳でも若い人と遜色がないほどの体力がある人もたくさんいます。そういう人は、アクティブに生活をしているだけではなく、ケガや病気になりにくいし、仮になってしまったときでも回復が早いという特徴があります。
70歳でも体力がある人と、ない人の決定的な違いはどこにあるのか、それは再三お伝えしていますが、「筋肉量の違い」しかありません。ですから、早期回復、再発の防止のために私のクリニックで行っているリハビリでは、筋肉をつけてもらうことを主目的とした運動療法に重きを置いています。
しかし、ご高齢の患者さんのなかには自分で運動するのはおっくうで、マッサージなどの心地のよい施術のみを受けたがる方がいます。
マッサージは血行をよくしたり、筋肉の緊張をゆるめたりするので、一時的には症状が楽になることも多いです。しかし、マッサージで筋肉が増えることも、筋力がつくこともありません。心地のよい施術だけでは体力をつけることはできないことを心にとめておいてください。
筋肉はほかの臓器とは異なり、筋トレなどの運動をすれば、いくつになっても成長するという特性があります。つまり、あなたの意思で、老化に抗うことができるのです。
「筋トレ=きつい、つらい」というイメージ
・何もしなければ70歳の体力は20歳の半分になってしまう
・筋トレで筋肉を増やせば体力もついてくる
・筋肉は何歳からでも増やすことができるので、あきらめてはいけない
この記事に関連するニュース
-
50代は20代から平均何kg太る?更年期に食べる量は変わらないけど年々太る理由
ハルメク365 / 2024年11月21日 11時50分
-
諦めないで!プロが教える更年期太りの原因3つ&50代ダイエットのコツ
ハルメク365 / 2024年11月16日 14時50分
-
あなたは大丈夫?「筋肉低下度チェック」&正しい筋トレ方法【プロ解説】
ハルメク365 / 2024年11月9日 18時50分
-
自分の「基礎代謝量」知ってる?-15kg達成・50代美女が教える「効率よく痩せる」コツ
ハルメク365 / 2024年10月26日 18時50分
-
全身若返る「3秒筋トレ」椅子ひとつで健康寿命を伸ばしダイエット&生活習慣病予防
週刊女性PRIME / 2024年10月24日 7時30分
ランキング
-
1ファミマの「発熱・保温インナー」はヒートテックより優秀? コンビニマニアが比較してみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月21日 19時55分
-
2【冬の乾燥対策に】ドラッグストアで手軽に買える! ハンドクリーム5選
マイナビニュース / 2024年11月21日 17時0分
-
3とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
4この症状が出たらすぐ対策を!50代女性の3人に1人が悩む尿漏れ・頻尿の原因【専門医が解説】
ハルメク365 / 2024年11月21日 22時50分
-
5冬は血管がドロドロになりやすい…「絶対に放置してはいけない脳卒中」リスクが急増する"危険な場所"
プレジデントオンライン / 2024年11月21日 18時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください