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ママを救うスマホ育児とは?こう使いこなす 目にとってスマホは必ずしも悪者ではない

東洋経済オンライン / 2024年11月1日 19時0分

ボーク:親子ともに納得したうえでの家庭内ルール運用という意味でも、素晴らしい事例ですね。

窪田:そうですね。スマホが全ての悪者ではないと思っています。ただ、まだベビーカーに乗せているくらいの歳から、おしゃぶり代わりにスマホを見させる習慣がつくことには不安を感じています。その習慣によって屋外で過ごすことが億劫になると、目をはじめとする健康面に影響がでないか心配です。

ボーク:いわゆるスマホ育児ですね。

スマホを子に渡すなら、工夫し罪悪感ゼロで手渡す

窪田:スマホに子育てをさせたくてスマホを渡している親はほとんどいないかと。日本ではいわゆる「ワンオペ育児」になりがちなことが背景にあるかと思います。これまでたくさんの日本の母親の声を聞いてきたボークさんと、ぜひ子育てとスマホのよりよい関係を考えていきたいです。

ボーク:なぜワンオペ育児が成り立ってしまうのかというと、ひとえに日本人女性が優秀だからだと思っています。家事・育児・仕事のマルチタスクのレベルは、アメリカにいる私にとっては、もう本当に信じられないくらいのレベルです。

ボーク:できてしまうからこそ「やらない」ことに罪悪感を持つこともあるのではないでしょうか。だからやってしまう。そうして心身ともに疲れていくことになる。

窪田:食事作り1つとっても、一度に何品も作れて尊敬します。

ボーク:そうなんですよね、子どもに栄養あるものを食べさせたいと本当に頑張るし頑張れてしまいます。ですが、親の一番の仕事とは何でしょうか。それは子どもに愛を与えることです。

窪田:確かに。

ボーク:ママの心が疲れていると、子どもに愛を与えることも難しいですし、身体も疲れてしまいます。私はまずはママの心の健康が何よりも大事だと考えています。

スマホを育児の場面で使うことでママの心の健康を救えるのなら、それはアリだと思います。

窪田:今はスマホにチャイルドロックや使用時間の制限をかけられるようにもなってきました。

ボーク:そうですね、例えば親がもうクタクタ、ちょっと横になりたい……と思ったら、子どもに15分間スマホを渡す。その間、親は罪悪感を一切持たずに、身体や心を休めるのに集中するのはどうでしょう。

窪田:そのくらいの時間なら、その後遠くを見るようにすれば目の健康を十分守れます。

15分で終えられたら「ありがとう」

ボーク:これはある種のインターバルトレーニングにもなります。15分親は思いっきり休んで、子どもは思いっきりスマホで遊ぶ。時間がきたらおしまいにする。自分を律するという自制心を育めますね。

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