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東急が「ベトナムの工業地帯」に造る近代都市の姿 日本での「都市開発」経験がベトナムで生きる訳

東洋経済オンライン / 2024年11月6日 11時0分

というわけで、TOKYU Garden Cityの概要を紹介していきましょう。

住宅だけでも、ビンズン新都市の玄関口であるSORA gardensエリアの「SORA gardens Ⅰ」に「SORA gardens Ⅱ」、その名のとおり緑に満ちたMIDORI PARKエリアの「The VIEW」に「The GLORY」などの立派なマンションがあります。

もちろん、マンションごとの個性にも東急らしさが光っています。SORA gardens Ⅰは地上24階建てのツインタワーマンションで、ビンズン省初の高層マンションであるだけでなく、東急設計コンサルタントがコンセプト設計を担当するなどジャパン・クオリティにこだわった仕上がりになっています。

その評価は入居率にもあらわれており、SORA gardens Ⅰは90%超、SORA gardens Ⅱも80%に達しています。中古価格も向上しており、SORA gardens Ⅱの場合、80㎡(2ベッドルーム)のマンションが、分譲初期の価格(11万ドル前後)から1.5倍にまで上がっているそうです。

TOKYU Garden Cityには、魅力的な商業施設も次々と誕生しています。

2023年夏に開業した「SORA gardens SC」はその代表格。ビンズン新都市初のショッピングセンターで、イオンのスーパーマーケットを核に、ユニクロやコーナン、ABCマート、無印良品など、多くの日系ブランドが入居しており、連日、地域内外の住民たちでにぎわっています。2023年末にはニトリのベトナム1号店が同施設に開業したことでも話題になりました。

「Always NEW!」というコンセプト

年を経るごとに発展していくビンズン新都市ですが、そこには一貫して「『Always NEW!』というコンセプトが掲げられている」とBECAMEX TOKYUで副社長を務める平田周二さんは話します。

たとえば、飲食店やフードコートが立地しているHikariエリアもそのひとつ。2022年にこのエリアは拡張され、より多くの料理を楽しめるようになりましたが、それだけではありません。コンポスト(飲食店から排出される生ゴミを堆肥化する設備)やアクアポニックス(施設内の池で養殖している魚の排泄物を栄養素として植物が成長する循環型農業の仕組み)が導入されたほか、施設内の植栽を「Edible Landscape」(食べられる景観)にする計画も進められているそうです。

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