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38歳婚活美人「趣味は料理」アピールの致命的ミス 「人柄はよいのにお断りされる」問題を考える

東洋経済オンライン / 2024年11月7日 12時0分

続いては、ペットを飼っているかどうか。これでもお見合いの成功率は低くなってしまう。

さとる(47歳、仮名)が、お見合いしたななこ(45歳、仮名)に交際辞退を出した。その理由がこうだった。

「猫を多頭飼いしているようです。3匹だったのが去年1匹亡くなって、今は2匹。そのうち1匹は、もう10年以上一緒に暮らしているとか。私も実家で猫を飼っていたので嫌いではないんですが……」

ペットがいると、まずは住むところに制約がかかる。持ち家もしくは分譲マンション。賃貸の場合は、ペット可のところ。ペット可の物件は、同じ間取りでも不可のところより家賃が高くなる傾向にある。

「それに、動物で10年生きているということは、すでに老齢の域。旅行に出かけるにもペットホテルが預かってくれないし、動物も歳をとると病気がちになる。日々のエサ代に加えて、動物の医療費は高額ですよね」

ただ“一緒に暮らしてきたからこそ、愛情も深くなっていることはわかる”そうだ。

「家族の一員だと思うんです。僕よりもペットを優先する場面が出てくることもあるかと。そこを大きな気持ちで許せるかなというと、自分にとってはハードルが高い」

また、動物アレルギーの人は、ペットを飼っている人を選ばない。これまでペットを飼ったことのない人は、犬や猫が家の中を歩き、ソファーや食事をするテーブルの上に乗ることに衛生面での不安を覚える。

ペットを飼っている人は、ペット好きの人を探さないといけないので、そこで選べる人の範囲が狭まってしまう。

酒好きと下戸はうまくいくのか?

生活習慣の不一致も不成立につながりやすい。例えば、酒好きと下戸の組み合わせはどうなのか、という問題だ。

さとし(47歳、仮名)は、ふみえ(45歳、仮名)とお見合い後、5度ほど会った。さとしは郊外に一軒家を購入していて、その家にもふみえが訪ね、「鍋を一緒につついた」と先日報告を受けていたので、これは成婚も間近だろうと筆者は踏んでいた。

ところが、さとしから「2人で話し合ったのですが、交際を終了することにしました」という連絡が入った。

「私はほぼ毎日お酒を飲むのですが、ふみえさんから『結婚したら、お酒はできるだけ控えてほしい』と言われました」

さらに、小太り気味のさとしに、「食事制限をして、土日は私と一緒にジョギングしましょう」とも提案してきた。

「私の健康を考えてのことですが、その要求が溝になりました。ふみえさんは、まったくお酒を飲まないし、ウォーキングやランニングが趣味。食事や酒を制限されたり、運動を強要されたりしたら、私自身がストレスを感じる。これでは結婚をしてもうまくいかないと思いました」

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