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「ラヴィット!」への"モラハラ批判"が危ういワケ 「水ダウ」「ドッキリGP」も炎上…番組は不適切だったのか

東洋経済オンライン / 2024年11月8日 13時30分

これらも「そんな配慮は不要」と言い切れるものではなく、逆に「そうしてほしい」という人もいるかもしれません。決して極論ではなく今回の批判と地続きの話であり、議論停止型ではなく対話型のコミュニケーションが取れていれば、時間がかかったとしても最適化に向かうのではないでしょうか。

もし本当にハラスメント、いじめ、差別などが行われていることが明らかなら、議論停止型に近い批判でもいいのかもしれません。ただ実際はそこまで明らかなものはほとんどありません。

たとえば「ラヴィット!」の“モラハラクッキング”は、水田さんが料理をするときにモラハラのようなことをするというキャラクターコントであり、出演者たちが「モラハラだ!」とそれを指摘するなどのわかりやすい形を採用していました。これをモラハラとみなして即、排除するのは無理があります。

あるいは「これはコントです」「出演者の意思確認を行ったうえで撮影しております」など配慮のテロップが表示されていたら、それはそれで「不要」「台無し」などと批判があがるかもしれません。その他の番組でも、「個人の感想です」「これはハラスメントではありません」などの身もフタもない表示が必要になることを望む視聴者は多くないでしょう。

「明日なき戦略」に走るウェブメディア

そして最後にもう1つあげておきたいのが、議論停止型の批判を加速させる一部ネットメディアの存在。3番組には下記のような批判的な記事が報じられ、中には断罪するようなものも散見されます。

「気軽に扱いすぎ」水田信二のアイドルへの“モラハラ芸”を字幕にする『ラヴィット!』の見識に視聴者ドン引き

「周りにいる人達は地獄」元和牛・水田の“モラハラクッキング”で思い出されてしまったリアル騒動

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これらは「一部の過激な批判を持ち出してあおることで人々の注目を集めてPVを得よう」という営業戦略であり、テレビ番組のみならずエンタメ全般にダメージを与えている感は否めません。

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