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国民・玉木氏と自民・コバホークの「意外な接点」 半導体「熊本モデル」を日本各地につくる重要性

東洋経済オンライン / 2024年11月11日 8時0分

半導体分野では、次は北海道でさらに壮大な構想も持っていますが、半導体だけでなく、航空・宇宙やエネルギー、データ、素材、金融……なんでもいいので、全国各地に、できれば世界と勝負できるような産業の塊をつくっていきたいと思っています。

国が勝手にやるのではなく、国・企業・自治体が連携して、実際に半導体でそうしたように「10年先のビジョン」を共有することも必要です。

東京・大阪といった限られた数の”エンジン”だけで日本の経済を駆動していくことには、私は限界が来ていると感じます。それぞれの地方に日本経済を駆動させる産業をつくっていくことで、必ずこの国の経済は成長すると思います。

国もリスクを取って投資する

青山:重要な政策だと思います。私も実際、熊本に取材に行きましたが、本当に活気があって別世界のようですね。アパートやマンションもばんばん建っていて。ああいうことが起こるんですね。

小林:民間企業がどんどん投資することが必要だと思っていますが、その環境を整えるためには、国もリスクを取って投資することが必要です。実際、熊本だけでも(国は)兆円単位の投資をしています。

「そんなに巨額の血税を投じるなんてもったいない」と言われることもあります。ただ、10年、15年というスパンで見れば、控えめに試算しても投入した税金を上回る税収が返ってきます。

青山:ところで、国民民主党の玉木雄一郎代表は、(小林議員にとって)財務省の先輩に当たりますね。

小林:財務省の先輩であり、アメリカ留学先の先輩でもあります。

青山:ハーバードの大学院ですね。ということは前からよく知っている?

小林:加えて言うと、私の両親が(玉木氏の地元である)香川の出身ということもあり、(玉木氏のことを)知っていました。それで、私が2010年に財務省を辞めて、政治の世界に足を踏み入れようとしている時に、玉木先輩に話を聞きに行ったことがあります。

玉木さんは当初、選挙で苦労されたんですよね。2005年の郵政解散の時に民主党から出馬されて、(落選して)4年間浪人されて。

そんな玉木さんが、2人で食事をした時に話していたのは、「とにかく気合いなんだ」ということ。例えば覚えている話だと、朝家から出て行くときに右と左のポケットに100枚ずつ名刺を入れるんだそうです。その200枚を配り終えるまで家に帰らないんだ、と。

青山:自分にノルマを課すんですね。

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