「片付けられたゴミ屋敷」その1年後の驚く実態【再配信】 「ゴミ屋敷で生まれ育った子」が異常に気づく瞬間
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 8時0分
依頼者の女性も弟も、子どもの頃は自分が置かれた状況がわからず、成長してから、「普通ではなかった」ことに気付いた。子どもの頃はよくても、「大人になってから困ることが多くあった」と女性は話す。その様子は、旧統一教会などに見られる宗教二世問題ともどこか重なる。
だが、イーブイの二見氏は、「ゴミ屋敷でも宗教二世でも、問題の本質は親と子のコミュニケーションなのでは」と話す。
「ゴミ屋敷とか宗教二世とか、インパクトが強いのでそっちに論点が行きがちですが、ゴミ屋敷でも宗教二世でも、すべての家庭の環境が悪いとは思わないんです。少なくともゴミ屋敷に関してはそうだと思っています」
過去にこの連載で配信した『「子2人とゴミ屋敷に住む」シングルマザーの孤独』で取り上げた家庭もそうだった。ゴミ屋敷というだけで、「育児放棄」という言葉を連想してしまいがちだが、実際は決してそうではなかった。
片付けられたゴミ屋敷、その1年後は
見積もりを終え、女性の実家はイーブイによってゴミひとつないきれいな空間に生まれ変わった。「実家が心地良い」と感じたのは生まれて初めてのことだという。
しかし、ゴミ屋敷につきものなのが、「どうせまた元に戻る」という意見だ。イーブイが配信している動画にも、同じようなコメントが多く残っている。たしかに、「ただ片付けただけ」では、すぐにゴミ屋敷に戻ってしまうことが多い。だが、この家族のようにゴミ屋敷に向き合った経験があれば、そうとも限らない。
片付けから1年経った実家の様子はどんなものか。女性が近況を教えてくれた。ゴミ屋敷には戻っておらず、家族の関係も修復されたという。
「暮らしに必要なものとかもまたイチから揃え直したので、結構な時間とお金と労力がかかったと思うんですけど、そのことでまた家族が協力し合うようになりました。あれから母も少し落ち着いたようで、一刻も早く生活を立て直そうと頑張っています。ハウスクリーニングやリフォームを依頼できるお金まで用意できなかったので、母と父が毎日仕事から帰宅後に家の掃除をしているようです。20年近く家族のために動くことをせず、毎日お酒を飲んで寝ていただけの父が、毎日夜遅くまで家の掃除をしているそうです」
汚れが落ちなかった壁は、弟と父親が一緒に塗り替えた。父親は仕事に復帰し、リビングには弟の彼女が入り浸っているという。
國友 公司:ルポライター
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