1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

第2次石破内閣発足も、混乱極める「宙づり国会」 「玉木氏不倫」少数与党とバラバラ野党の"遭遇戦"

東洋経済オンライン / 2024年11月13日 10時0分

今回の首相指名選挙は、衆院の1回目の投票(投票総数465票)で、石破氏221票―立憲民主・野田佳彦代表151票―維新・馬場伸幸代表38票―国民民主・玉木雄一郎代表28票―れいわ新選組・山本太郎代表9票―共産党・田村智子委員長8票―などの結果となり、いずれも過半数に達しなかった。

これを受けた決選投票は石破、野田の上位2氏が得票数を競う仕組みで、自公支持の石破氏が221票を獲得、野田氏の160票を大きく上回った。共産は野田氏に投票したが、決選投票での野田氏一本化を拒否した維新、国民民主、れいわ、参政、日本保守各党が石破、野田両氏以外の名前で投票したためで、無効票が84票に達した。

首相指名選挙が決選投票になったのは戦後5回目で、今回は社会党出身の村山富市首相が選出された1994年以来の異例の事態。自公が過半数を占める参院(投票総数239票)では、石破氏142票―野田氏46票―馬場氏18票―玉木氏11票―田村氏11票―山本氏5票―などで石破氏が圧勝した。

石破首相、記者会見で「政治資金透明化」など決意表明

首相指名を受けて石破首相は11日夕、首相官邸での斉藤鉄夫・公明代表と党首会談で両党の連携強化などを確認した上で、組閣本部を設置、衆院選で落選した牧原秀樹法相と小里泰弘農相の後任に、それぞれ鈴木馨祐元副外相と江藤拓元農相を、公明の斉藤代表が務めてきた国土交通相には同党の中野洋昌元経済産業政務官を起用し、それ以外の閣僚は再任させた。

今回衆院選では、巨額裏金事件での強い逆風を受け、自公両党が過半数を大きく下回る計215議席と大敗。自民は裏金問題で非公認とした無所属ら6人を会派に加えたが、それでも計221議席の「少数与党」として国会運営に臨み、政策ごとに国民民主党など一部野党の協力を取り付けて政権維持を目指すことになる。

そうした状況を踏まえ、石破首相は11日夜、新内閣発足を受けての官邸記者会見で、「自民党は今度こそ、あるべき国民政党として生まれ変わらなければならない」として、政治資金の透明化などに早急に取り組む姿勢をアピール。併せて、経済対策の一環として人工知能(AI)や半導体分野に10兆円以上の公的支援を行い、今後10年間で50兆円を超える官民投資を引き出すための新たな枠組みを設ける方針を打ち出した。

また、外交分野では、トランプ次期アメリカ大統領と「なるべく早いタイミングで直接会談する機会を持ちたい」と対面会談実現への意欲を示した。

「不信任提出なら解散で対抗も」―自民・森山氏

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください