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「財務省の玉木潰し」説まで出た不倫問題の影響 相次ぐ同情・擁護論で「首相候補からの脱落」回避も

東洋経済オンライン / 2024年11月13日 18時30分

記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表(写真:時事)

「10・27衆院選」での議席4倍増で一躍「時の人」となった国民民主党の玉木雄一郎代表が、「Smart FLASH」による「不倫」報道を認めたことで、民放各局「ワイドショー」やネット上での「超おいしいスキャンダル」(民放テレビ幹部)となり、その“行方”が与党過半数割れによる混迷国会の与野党攻防にも影響を及ぼすという「前代未聞の奇妙な展開」(政治ジャーナリスト)となっている。

「公党の代表」である玉木氏にとって、今回の“不倫”発覚は「本来なら議員辞職に値する」(同)との見方が少なくない。ただ、報道直後に「おおむね事実です」と不倫を認め、「妻や家族には一生かけて謝り続けます」と涙交じりで謝罪した姿に、ネット上には「潔いから許す!」「公約実現に邁進しろ!」などの同情・擁護論があふれ、テレビなどの各種情報番組でも、各界有識者がそれぞれの立場から「政治リーダーの不倫の“善悪”」をわけしり顔で論じる状況が続いている。

そうした中、玉木氏自身は「生き恥をさらす覚悟」で、与野各党との党首会談や、テレビ・ネットの各種情報番組に連日連夜登場。その中で、自らの行為を謝罪した上で、衆院選で有権者が大喝采した「若者の手取りを増やすための『103万円の壁』見直し」の実現を熱っぽい口調で訴え続け、そのこと自体が「『政治家・玉木雄一郎』の存在感拡大」(自民長老)につながっているのは事実だ。

もちろん、「中長期的視点でみれば玉木氏のダメージは大きい」(政治ジャーナリスト)ことは否定できない。ただ、政治史を振り返れば「女性問題を乗り越えて首相になった人物も存在する」(同)だけに、玉木氏があえて「いまではない」との表現でにじませた“首相候補”から脱落するかどうかは、「今後の玉木氏の言動次第」(同)との見方が広がる。

「不倫は事実」と涙目で家族と支持者に謝罪

今回の不倫問題は、特別国会召集日の11日早朝に写真週刊誌『FLASH』のウェブ版「Smart FLASH」が、玉木氏が「高松市観光大使」を務める元グラビアアイドルの女性と不倫関係にあることを、写真付きで報じたことが発端だ。これに対し、玉木氏は同日午前9時半に記者会見し、「報道された内容については、おおむね事実」と認めた上で、目を真っ赤にして家族・支持者に対する謝罪の言葉を繰り返した。 

玉木氏はこの記者会見での一問一答で、まず不倫の具体的内容や経緯について「(不倫相手は)地元の観光大使をされていて、さまざまなイベントでご一緒することがあった。交際はいつからというのは妻には全て話しておりますので控えますが、妻子のある身でほかの女性に惹かれたということは、ひとえに私の心の弱さだと思う」と説明。

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