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「ミスチルの名曲」気づくと楽しいタイトルの意味 英語を学ぶことで楽曲の深い世界を味わえる

東洋経済オンライン / 2024年11月14日 13時30分

例えば否定文だったら、「She doesn’t like any vegetables.(彼女はどの野菜も好きではない)」というように、「すべて〜ない」というような意味になります。

疑問文であれば、「Do you have any pets? (あなたは何かペットを飼っていますか?)」というように、「なにか~」というような意味になります。

そして、肯定文で使われるときには、「なんでも」という意味を強調して使われる場合が多いです。「You can choose any book you like.(好きな本をどれでも選んでいいよ)」のように、「どんな場合であっても」「なんでも大丈夫」というように、選択肢が自由であることを伝えたいときに使われます。そして、その選択肢に「制限がないこと」を強調するためにも使われるのです。

『Any』に込められたメッセージ

「Any」をただ、「すべて」と訳してしまうと味気ないですが、実は「どれでも自由だ」という意味があるのです。

ミスチルの「Any」は、「今自分がいる場所が、昔思い描いていた場所と違ったとしても、それでもいいじゃないか。何度でもこの自画像に好きな色を、背景を、描き足していこう」といったような内容の曲です。

「Any」が「どれでも自由だ」ということなのではないかと考えると、「人生は、どんな選択をしてもいい」という強い肯定が表れた曲なのではないかと解釈することができます。

いかがでしょうか?今回ご紹介したのは、もちろん僕自身の勝手な解釈です。でも、英語を知っていると「もしかしてこのタイトルや、歌詞ってこういう意味だったんじゃないか?」と深く考えることができて、その曲の違った面白さを発見することができます。

読者の方の中には「勉強してもなんの意味もない……」と思ってしまっているお子さんをお持ちの親御さんもいるかもしれませんが、ぜひ、今回のように日頃の勉強が「趣味にも活かせる」ということをお伝えいただければと思います。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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