びっくりドンキー「330円モーニング」がくれる幸福【再配信】 「これでいい。いや、これがいい」最高の朝食
東洋経済オンライン / 2024年11月14日 8時0分
喫茶店やレストランが、朝の時間帯にドリンクやトーストなどのメニューを割安価格で提供するモーニングサービス。名古屋の喫茶店が始めた文化とされていますが、最近では大手外食チェーンも数多く提供しています。
そんなチェーン店の外食モーニングをこよなく愛するブロガー、大木奈ハル子さんがお届けする本連載。第7回となる今回、訪れたのは「びっくりドンキー」です。
【東洋経済オンラインで2023年1月14日に公開した記事の再配信です】
【写真】一日の始まりに最適な、びっくりドンキーの「TKGモーニング」(330円)
飲食チェーンが密かにしのぎを削っているジャンル、それが「モーニング」です。集客の弱い時間帯である午前中の売り上げを強化すべく、朝の数時間だけ提供される限定メニューは、コスパ抜群かつ店の特色が強く表れ、どれも魅力にあふれています。なかでもファミレスチェーンはモーニングの激戦区。大手チェーンの朝限定メニューの充実ぶりは驚くほどです。
ファミレス業界のなかで独自路線を突き進む「びっくりドンキー」も、2021年についにモーニングサービスに参入しました。朝11時オープンから8時オープンに営業時間を変更し、「びっくりドンキー」らしさにあふれる、個性ある布陣で挑みます。
当記事でご紹介するのは、朝メニューの定番「卵かけご飯(みそ汁付き)」です。「びっくりドンキー」が手掛ければ、唯一無二のレアメニューに早変わりします。
【画像】最高すぎる…!びっくりドンキーの「330円モーニング」を画像で見る(13枚)
びっくりドンキーの「卵かけご飯(みそ汁付き)」330円
「びっくりドンキー」のモーニングメニュー実施店舗は全国で200店舗以上です。
「卵かけご飯(みそ汁付き)」の提供時間はオープンから午前11時まで。
セット内容は、
・ライス
・生卵
・みそ汁
・オリジナルソース
価格は税込み330円。ライスは税込100円で大盛りに変更可能で、小盛りの場合は税込55円値引きになります。
卵かけご飯とみそ汁のセットは、和食チェーンの朝メニューの大定番。
各社税込み250〜300円程度で焼きのりや小鉢を追加して「卵かけご飯定食」として販売しています。
それと比較すると価格設定は少し高めだけど、それでも食べてみたいと思わせるのが「びっくりドンキー」のすごいところ。他の店になくて「びっくりドンキー」だけにあるもの、それがオリジナルソースです。
ピッチャーに入ったソースは、ハンバーグにかかっているものと同じだそう。
醤油ベースに飴色玉ねぎがたっぷり入った、みんな大好きな甘辛い味付けです。
ソースにはカリカリの味付けミンチ肉も入っているので、肉のエキスの味わいも加わった卵かけご飯を楽しめます。
みんな大好き卵かけご飯を絶品ソースで
ライスにオンザ生卵。
茶色く透き通ったオリジナルソースをその上にたらり。
たっぷり入った玉ねぎが、ピッチャーの底に残っているので全部掻き出しました。
もともと、レギュラーバーグディッシュのお皿のはじにわずかにたまったソースを、ライスと混ぜて食べるのが大好きで「もうちょっとソース多かったらいいのにな」と思っていた私にとって、たっぷりのソースをライスであじわえるというのは、特別感があります。
このソースをかけることで他店とは一線を画す、唯一無二の卵かけご飯に大変身するのです。
みそ汁の具はその時によって変わります。小さなことですが、常連客にとってはこれは大きい。変化があると「今日のみそ汁は何かな?」と、マンネリが予防できて、通う楽しみにつながります。
「びくドン」のびっくりのしかけ、実は器にあり!?
食べる前はライスもみそ汁も「けっこう多いな、食べ切れるかな?」とドキッとしたのですが、案ずることなかれ。
木製の茶碗もみそ汁椀も口径が大きく作ってある分、あげ底になっており、食べてみると多すぎず少なすぎず、絶妙な適量でした。
これが「びっくりドンキー」マジック。見た目ほどはお腹がいっぱいにならず、ついついデザートやサイドメニューを追加注文してしまうという罠がしかけられています。
ハンバーグが提供されるお馴染みの木の大皿も中央が盛り上がっていて、ボリューム感を演出してくれるので、味はもちろんのこと視覚的に満足できるのです。
某ファミレスチェーンでは、メニューよりふたまわりぐらい小さいハンバーグが出てきて、食べる前からがっかりさせられるのが常なのに、「びっくりドンキー」の器は配膳された際に、そのボリュームにびっくりできるよう演出されている印象です。
オリジナルの器は、コーヒーカップから、ドリンクグラス、デザートカップにいたるまで、高台に高さを出すことで、視覚のトリックでたくさん入っているように見せてくれます。さりげないあげ底で、顧客満足度をそっと上げているのだとしたら、お見事というよりほかありません。
モーニングでも「びっくりドンキー」の独自性は健在
「びっくりドンキー」はファミリーレストランではあるのですが、同業他社とは切り口が違い、価格で勝負していないところに面白味があると思います。
ボックス席を中心にした店づくり、薄暗い照明とジャンクな内装など独自性が高いのが特徴です。
付け合わせのサラダはグリーンサラダではなく大根サラダ、パフェ類はアイスクリームではなくソフトクリームなど、メニューもクセが強め。
「買い物前にとりあえずどこかファミレスでも行くか」ではなく「びっくりドンキーに食べに行かない?」と目的地になり得るフックの強さがある、ちょっと特別な気分を味わえる店づくりがされています。
その個性はモーニングメニューにも健在です。
「びっくりドンキー」の看板メニュー、ワンプレートでハンバーグ、ライス、サラダが盛り付けられたハンバーグディッシュセットをそのまま小さくした、ミニマムディッシュセットが5種類。
・ミニマムバーグディッシュ(みそ汁又はドリンク付)税込み720円
・ミニマムチーズバーグディッシュ(みそ汁又はドリンク付)税込み885円
・ミニマムおろしそバーグディッシュ(みそ汁又はドリンク付)税込み830円
・ミニマムエッグバーグディッシュ(みそ汁又はドリンク付)税込み830円
・ミニマムパインバーグディッシュ(みそ汁又はドリンク付)税込み830円
木の器はレギュラーサイズではなく、キッズサイズが使用されています。
ハンバーグは100gで、通常のハンバーグディッシュ150gよりも小さめで、セットになっているライスとサラダもミニサイズです。
セットの飲み物は、みそ汁又はドリンク9種類から選べます。中でもホットコーヒー、アイスコーヒーはおかわり自由でお得度が高め。単品注文はいずれも110円引きです。
モーニングメニューのなかで、コスパの良さがダントツなのがトーストセット。
・プレーントーストセット(ゆでたまご・ドリンク付)税込み385円
・チーズトーストセット(ゆでたまご・ドリンク付)税込み495円
・ポテサラトーストセット(ゆでたまご・ドリンク付)税込み495円
110円追加でセットサラダをつけられます。
ホットコーヒーの通常単品価格が税込385円なので、「プレーントーストセット」はコーヒー代だけでトーストとゆでたまごが付いてくる計算になります。
トーストとゆでたまご実質無料、しかもコーヒーはおかわり自由。びっくりせずにはいられません。
さらに、定番のモーニングプレートも2種用意されています。
・ドンキースペシャルブレックファスト(目玉焼き)ドリンク付き 税込み935円
・ドンキースペシャルブレックファスト(スクランブルエッグ)ドリンク付き 税込み935円
セット内容は、トースト、目玉焼きorスクランブルエッグ(卵2個)、ドリンク、グリーンサラダ、ポテトサラダ、ソーセージ1本、ベーコン1枚です。
なぜかミニマムディッシュセットよりも価格設定が高いのですが、モーニングメニューの世界観を伝えるためのもので、販売することが目的というよりは「モーニングはじめました」的なアイコンなのではないかと思われます。
【画像】最高すぎる…!びっくりドンキーの「330円モーニング」をもう一度画像で見る(13枚)
兎にも角にも、モーニングメニューにおいても「びっくりドンキー」らしさは失われていません。そこに卵かけご飯のレア感や、トーストセットのお得感が加わり、より魅力的なラインナップとなっています。
(地域、店舗によって価格が異なります。また一部店舗では取扱
大木奈 ハル子:ブロガー・ライター
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