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信頼される「中堅CSR企業ランキング」上位100社 3年平均売上高3000億円未満の企業が対象

東洋経済オンライン / 2024年11月15日 7時40分

信頼される「中堅CSR企業ランキング」上位100社

サステイナビリティー(持続可能性)面に優れた企業を見るCSR(企業の社会的責任)企業ランキングは売上高が何兆円もある大企業が上位になりやすい。

【ランキングを全部見る】信頼される「中堅CSR企業ランキング」上位100社

そこで若干規模は劣るが、取り組みレベルの高い企業を取り上げようと作成しているのが「中堅CSR企業ランキング」だ。通常のCSR企業ランキングをベースに2023年3月期までの3年平均売上高3000億円未満を対象とし、超大手以外の企業が上位になるようにしている。

評価方法はCSR企業ランキングと同じ。『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』『同(ESG編)』2024年版に掲載している1714社を対象にCSR160項目、財務15項目で総合評価を行っている(ランキングの元データや作成方法などの解説はこちら)。

なお、300位までは『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2024年版に掲載しているので詳細はそちらをご覧いただきたい。

1位は丸井グループは人的資本成長の注力

では、ランキングを見ていこう。1位は丸井グループ。全社対象の総合ランキングは89位だ。CSR評価でとくに重視する人材活用は全社13位(以下、部門別は全社順位)。ほかに環境(6位)、企業統治+社会性(11位)とそれぞれ上位になっている。「人材活用」分野の基盤になっているのが「手挙げ」をはじめとする自律的社風だ。部門横断プロジェクトなど横連携の取り組みも充実し、全社での人材育成を進めている。

年間教育研修時間30.4時間、同・研修費用9.3万円はじめ研修支援は数多い。役職定年制度がないなど年齢にかかわらず責任ある仕事を任せる体制が整備されている。2026年3月期には人的資本投資を120億円まで拡大するなど人的資本成長に力を入れる。

2位はファンケル。人材活用(2位)、環境(37位)、企業統治+社会性(38位)と人材活用は全体でもトップクラスだ。マネジメント業務以外に専門知識を生かせる上級職として「エキスパート職」を導入。正社員の定年年齢は65歳まで引き上げている。65歳以降も働きたい場合は再雇用の年齢上限を撤廃するアクティブシニア社員制度が用意されている。障害者雇用率4.53%、女性管理職比率48.5%など数値面も圧倒的な水準だ。

3位アズビルは環境(57位)、企業統治+社会性(73位)などバランスよく得点している。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)がインドネシア政府と実施している二国間クレジット制度の実証事業に参加し、製油プラントのCO2排出量を削減。2030年に自らの事業活動に伴うGHG(温室効果ガス)排出量を2017年比で55%削減を目指すなど環境取り組みに積極的だ。

ランキング上位は中堅以下のお手本になる

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