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「EV買う人=環境のためにお金を払う人」なのか? ガソリン、HEV、PHEV…種別ごとの意識を調査

東洋経済オンライン / 2024年11月17日 8時20分

たとえばトヨタ「ヴォクシー」や「ヤリス」、ホンダ「フィット」「フリード」を見ると明らかであるが、ガソリン車よりもHEVを購入した人のほうが、「環境保全のためにコストを支払ってもよい」と考えている人が多い。

ヴォクシーで見ればガソリン車購入者の「あてはまる+ややあてはまる」が約4割なのに対し、HEV購入者では6割近い値となっている。

次いでトヨタ「ハリアー」を見てみよう。ハリアーはガソリン、HEV、PHEVが揃っているが、はっきりとその順番でスコアが高くなっている。

特徴が出ているサクラとテスラ

日産からはBEVの「アリア」「サクラ」「リーフ」を取り上げてみた。いずれも「あてはまる+ややあてはまる」が、7割程度となっている。軽自動車のサクラは、手の届きやすさが訴求ポイントのひとつであるためか、アリア、リーフよりは若干、低い。

ホンダ「N-BOX」はガソリン車のみのラインナップであるが、比較のために標準車とカスタムでデータを取った。カスタムのほうが標準車より高額となるが、環境意識にほぼ差はなく、いずれも5割弱。車両価格ではなく、パワートレインの違いが大きく影響していることが、このことからもわかる。

最後にテスラ「モデル3」の結果も紹介する。ご存じのとおりテスラはBEV専門メーカーであるが、結果を見ると「あてはまる+ややあてはまる」のスコアは日産の3車より低い。

これは、テスラを「環境に優しいクルマ」として捉えているのではなく、さまざまな先進性やクルマの新たな在り方を提示するテスラのモノづくりに惹かれ、購入している人が多いことを表しているといえるだろう。

続いては、登録車(普通車)と軽自動車でわけた結果も見てみよう。

結果は普通車購入者のほうが軽自動車購入者より、「環境保全のためにコストを支払ってもよい」と考える人が多かった。軽自動車購入者のほうが価格に敏感であり、余分なコストを支払うことへの抵抗が強いためと読み取れる。

性別や年代で差はあるのか?

ここからは購入者の属性を切り口に見てみよう。まず、男女差はほとんどない。男性のほうが「あてはまる」の割合はやや高いが、「ややあてはまる」は女性のほうがその分多く、「あてはまる+ややあてはまる」で見ればほとんど差はない。

クルマという商品に対するコスト意識に、「男女差があるのでは」と思っていた筆者には意外な結果であった。

年代別での分布も見てみよう。もっとも環境への意識が高いのは、20代だ。「あてはまる」は2割に迫るほどで、そこから30代、40代……と、年代が上がるごとに下がっていく。

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