55歳で第一子、7歳息子は「父の年齢」どう感じるか オルタナティブスクールに進学で小1長男に変化
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 8時5分
23人に1人――。
妻との間に第一子が生まれた男性のうち、45歳以上の男性の割合だ。まだまだ多数派ではないが、20年前の「67人に1人」に比べ、格段に増えている。(厚生労働省「人口動態統計」2003年、2023年報を基に筆者集計)。
アラフィフからの子育て、と聞くと「経済面、体力面ともに大変そう」とネガティブに捉える人も少なくない。しかし、当の本人たちはどのように感じているのか。
本連載では、45歳以上で「パパデビュー」した男性に、リアルな子育てライフを聞く。
今回は、前回に引き続き、現在7歳の長男を育てる留岡一美さん(62歳)に、お話を聞いた。
前回記事『55歳で第一子、「アラ還子育て」の意外なメリット』
小1の長男はオルタナティブスクールに進学
今年4月、留岡さんの長男は保育園を卒園し、都内のオルタナティブスクール(現在の公教育とは異なる、独自の教育理念・方針により運営されている学校の総称)に通い始めた。
独自のカリキュラムや少数制であることなどに留岡さん自身が魅力を感じ、決めたという。その背景には、ソニー社員時代の海外勤務経験が大きく影響している。
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「外国人と議論していると、やはり日本人は“奥ゆかしい”んですよね。あと、日本人は『問いを立てる』ことが苦手だなと感じました。
『言われたことはちゃんとやる』というのは日本人の良い部分でもあるんですけど、変化の大きいこれからの時代を生き抜くには、少人数制で主体性を育んでくれるオルタナティブスクールの方が必要な力を身につけられると思ったんです。
最終的にオルタナティブスクールに決めたのは、今通っているスクールに見学に行ってから。
毎朝全校生徒50人くらいが車座になって話し合いをしたり、1日の終わりには15分その日を振り返る「リフレクションタイム」があったり。自ら問いを立てて答えを探す『探究学習』の授業や『山登り』など原体験となるようなプログラムも多く、そういう環境に惹かれました」
「義務教育の壁」も
オルタナティブスクールは学校教育法で定められた「学校」には該当しないため、6年間通っても義務教育を受けさせたことにはならない。
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