「ホワイトなのに若手が辞める」企業の残念な盲点【再配信】 向上心が高い若者たちを育てる技術の本質
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 19時0分
「職場がゆるすぎて辞めたい」と考える若手社員が増えています。背景には「このまま会社にいても成長できないのではないか」という危機感があります。では、どうすれば上司や会社と若手社員の意識のギャップを埋めることができるのでしょうか。
著書に『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』などがある漫画家・イラストレーター・グラフィックデザイナーのJamさんが、自身の経験を基に解説します。
【東洋経済オンラインで2023年1月18日に公開した記事の再配信です】
【漫画を読む】「ホワイト職場なのに若手が辞める」悩みへのアドバイス
厳しすぎてもゆるすぎてもダメ
※外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
最近、「職場がゆるすぎて離職する若者」が増えているそうです。企業が長時間労働やパワハラなどの職場環境の改善をした結果、上司に叱られたり、いきすぎた指導をされたりすることがなくなり、「何をしても怒らない」「ミスをしても勝手にフォローしてくれる」「経験やスキルを得る機会がない」など、そういった「ゆるい職場」に危機感を感じた若者が会社を辞めていくのだとか……。
私が会社員だったころと比較すると、ずいぶんホワイトな環境になったものだと感心するのですが、大企業が倒産したり大量解雇がニュースになったり、会社が永続するとは限らない昨今では、そうした環境の中でぬくぬくと甘えることに慣れ、なんの経験もスキルも身につかないまま時間が過ぎていくのは不安かもしれません。
なぜ「ゆるい職場」になってしまったのでしょうか。
上司や中堅社員に対するアンケートを見ると、「怒るとパワハラと言われるから怒れなくなった」「叱ると辞めてしまう」などの事情があるようです。その結果として「優しくしたのに部下が辞めてしまう」のだとか。
でもこれって、若者や職場環境の改善のせい……というよりは、今までにあった問題に向き合ってこなかったから、ツケが回ってきたのだと思います。若者の「転職」は確かに昔より増えましたが、若者だって働き続けて安定や成長が見込めるならむやみに辞めたりはしません。それに、多少厳しくても充実した仕事を求めてゆるい職場を辞めるということは、やる気がないわけではないんです。むしろ向上心はかなり高いと思います。
人を育てる方法を模索してこなかったのが原因
本来は仕事にパワハラやいきすぎた指導は必要ありません。私は独立するまで16年会社員を続けましたが、なかなか退職に踏み切れなかったのは職場環境がよかったこともあります。上司に尊敬できる人が多く、あまり怒ったり怒鳴ったり頭ごなしに命令された記憶がありません。たくさんのことを教えてくれたし、経験を積ませてくれました。
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