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オリンパス「CEO突然辞任」で後継探しの苦悩再び 1年前にトップを譲った竹内会長の胸中やいかに

東洋経済オンライン / 2024年11月22日 7時30分

現取締役会で社内取締役は竹内会長と監査委員の大久保俊彦氏の2人。そのほかに11人の執行役、7人の執行役員がいるが、「明確な候補としてのサクセッションプラン(後継者育成計画)の進展がそこまで行っていない」と竹内会長は話した。

もう1つ山口弁護士が指摘するポイントがある。報酬委員会の動向だ。

カウフマン氏がCEOを辞任するまでの2024年度の報酬は「規則にのっとって議論し、最終的には報酬委員会で決定する」とオリンパスは説明する。一方で、役員としての重大な不正や義務違反があった場合に報酬を会社に返還させるクローバック条項を同社は定めている。

カウフマン氏は2023年度に年間11億円を超える報酬を受け取っていた。この2023年度分については「報酬委員会で条項適用について議論するかどうかは未定だが、諸般の事情を考慮のうえ、適切な対応を取る」としている。山口弁護士は「報酬委員会で今後きちんとプロセスが踏まれるかが重要」と指摘する。

オリンパスの変革に奔走してきた竹内会長の意思を継ぐリーダーは現れるのか。そして突然のCEO辞任という騒動にどう決着をつけるのか。その行方から目が離せない。

山下 美沙:東洋経済 記者

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