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何歳の結婚が多い?結婚年齢ランキングの驚く実態 「晩婚化」という言葉を誤解していませんか

東洋経済オンライン / 2024年11月26日 9時40分

結局、統計的には発生しにくい年の差婚を、アラフォー年齢になってから男性が目指すことから出てくる悩みの典型例の1つが「経済力」なのである。若い女性から見ると、年齢差のある男性とそうでない男性とでは以下の点が、年齢差のある男性との結婚を考えるうえでネックになる。

1.相手の親の介護が結婚後早々にやってくるリスク
2.相手の男性の健康問題が結婚後早々にやってくるリスク
3.子育てと相手の親、もしくは相手の看護・介護のダブルケア問題が結婚後早々に来るリスク
4.相手の男性の価値観が昭和・平成時代の価値観で、子育てや家事や介護が自分に大きく振られるリスク

そう考えると、年齢差のない男性との結婚のようにお互い様でいこう、という関係にはならないため、そこを経済力で埋めてくれない限り結婚は難しい、という結論に至るのは、合理的な判断といえる。

初婚同士で結婚した女性の年齢で多いのは?

初婚同士の結婚の2人に1人以上が24歳から29歳の女性であることが示されているため、29歳までの婚活であれば、「婚活市場で『普通の人がいい』と一般的に女性が望む相手」との結婚は難しくないともいえるだろう。

次に6~10位に23歳から32歳の女性がランクインしており、32歳までの女性で72.8%に到達する。女性の統計上最も多く結婚が発生している年齢ゾーンで7割を占める『適齢期』は32歳までであり、男性の33~34歳と大差はない。

筆者はコロナ前から年上妻割合が増加してきたことを、研究所やメディアを通じてデータで解説してきたが、これをもって「30代で20代男性が簡単に狙える時代になった」という話に誤解しないようにしたい。あくまでも、20代男女の中で年上妻が多くなった、という意味でとらえてもらえれば統計データとの差異はない。

SNSや動画の情報に注意

結婚を希望する読者には特に注意いただきたいのが、SNSや動画配信によって生まれる誤解の弊害である。

そもそもSNSや動画配信は、多くの人に目立つ、取り上げられる、再生回数を増やす、こと(承認欲求やビジネス)が第一目標となって発信されやすい。当然の流れで、「普通」の婚活や結婚は発信されにくい。

実態とはかけ離れた婚活や結婚を記事や動画配信にすることで、注目を集める発信者が多くなる仕組みの中で、それを読んで「最近はこういう結婚も普通になったんだ」「こういう結婚も簡単なんだ」「俺もワンチャンどころかかなりいけるかも」などと判断するのは悪手である。

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