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介護現場でスタッフを「イラっとさせる一言」 正しさを相手に理解してもらおうとしてないか

東洋経済オンライン / 2024年11月27日 11時0分

自分の感情から話し始めると、「言い訳をしている」と認識されやすいからです。

まずは仕事を果たせなかったことを謝罪し、何があったのか、事実を伝えるようにしましょう。

事実関係から話すと、相手は「説明を受けている」という認識に変わりますので、話を聞いてもらいやすくなるでしょう。

そのうえで、「自分には難しい仕事だった」と気持ちを吐露するぶんには構いません。

話す順序に配慮することが大切です。

ただし、説明をする際は回りくどい言い方を避けて、要点のみを簡潔に伝えるようにします。

説明が長いと、一生懸命に伝えても「言い訳」ととらえられてしまうので、気をつけてください。

語気を強めずに、穏やかに伝えることも心がけましょう。

保険をかけると、かえって好感度ダウンに

×な伝え方:言いたくないけど、こうしたほうがいいんじゃない?

○な伝え方:こうするともっとよくなると思うんだけど、どう?

スタッフ同士で業務に関する提案をすることは多くあります。

そのなかには、相手のよくない行動に対し、改善を促す提案も含まれることでしょう。

そんなとき、「こんなこと言いたくないけど」という前置きの表現を使ってはいませんか。

この表現には、「言いたくないことだけど、あなたのために言うよ」という意味が含まれており、相手にとって「耳の痛いこと」を言う自分を擁護する気持ちから使ってしまいがちです。

さらに、「これから嫌なことを言うよ」という警告にも聞こえます。

威圧感もあるため、相手は身構えてしまうかもしれません。

すると、真意が伝わりにくくなったり、言い方によっては、馬鹿にしたり、見下したような嫌味としてとらえられます。

「言いたくないなら言うな」という反発も生まれることでしょう。

言葉遣いに少しの気遣いを盛り込むと、印象が変わる

何かを提案したいときは、素直に受け入れやすいよう、現状を否定せずに「こうするともっといいよ」「さらによくなるよ」というニュアンスで伝えることが大切です。

相手のやり方や考え方を尊重する姿勢も大切です。

一方的な投げかけではなく、相手の考えを確認する問いかけをしましょう。

お互いの考えがわかると、さらによいアイデアが見つかるかもしれません。

いかがでしょうか。

言葉遣いにちょっとした気遣いを盛り込むことで、あなたへの印象はガラッと変わるはずです。

そうしてスタッフ同士の関係性がよくなると、介護の仕事がもっと楽しくなるでしょう。

大野 萌子:日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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