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足りないと女子力が下がる、不足が深刻な栄養素 子ども、孫の代まで影響する栄養不足の怖さ

東洋経済オンライン / 2024年11月28日 9時0分

鉄というと「貧血」を思い浮かべる方が多いと思います。確かに鉄は赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を供給する働きをしています。ですから鉄が不足すると全身が酸素不足になってしまいます。

しかし鉄の働きはこれだけではありません。実は鉄は体の中で多様で重要な働きをしているのです。

中でも重要な働きは細胞の中にあるミトコンドリアでエネルギーを作り出すことです。ミトコンドリアは「細胞のエネルギー工場」と呼ばれ、私たちの活動に必要なエネルギーのほとんどを作りだしています。

ところが鉄がないとミトコンドリアは働くことができません。鉄はミトコンドリアの欠かせない部品です。鉄が足りないとせっかく食べたものをエネルギーに変換することができなくなってしまうのです。

ほかにも鉄は過剰な活性酸素をやっつける抗酸化酵素の材料となったり、コラーゲンを産生、さらにはセロトニンやメラトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質の合成にも関わっています。

鉄が足りないとどうなるのか?

鉄が足りないと私たちの体はどうなるのでしょうか。

元気が出ない 疲れやすい 髪がパサパサになる 肌が荒れる
イライラしやすい 落ち込みやすい 注意力・集中力散漫
不眠 歯ぐきの出血 頭痛 食欲不振 吐き気 のどの不快感
肩こり 腰痛 背中の痛み 顔色が悪い あざができやすい
動悸 息切れ 冷え性

ざっと挙げるだけでもこんなにさまざまな不具合が現れます。

上記を総合すると女子力が落ち、イライラしやすくなり仕事のパフォーマンスも下がってしまう……というイメージです。女性にとってはまったく嬉しくない事態だと思います。

では鉄を補給するにはどうしたらいいでしょうか。以下の3つの方法があります。

・食べ物から摂取

鉄は以下のような食品に含まれます。

煮干し(カタクチイワシ) 鶏卵 レバー イワシ丸干し(ウルメイワシ) 牛肉

焼き海苔 ゴマ きな粉 凍り豆腐 など

食べ物に含まれる鉄には主に穀物や野菜など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」と、肉やレバーなど動物性食品に含まれる「ヘム鉄」があります。ヘム鉄のほうが圧倒的に吸収が良いことがわかっていますが、レバーや肉などは好き嫌いもあると思います。「これなら食べられる」と思えるものを見つけて食卓に加えてみましょう。

料理の際に鍋に入れる「鉄たまご」などのアイテムを使う方法もあります。

・鉄剤で摂取

医薬品(処方薬)の鉄剤です。主なものは以下の通りです。

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