グーグル「Gemini」がiPhoneアプリになった理由 スマホのプラットフォームを巡るAI戦略
東洋経済オンライン / 2024年11月28日 19時0分
プラットフォーマー各社が、生成AIをベースとしたサービスの提供でしのぎを削っている。特にアップルとグーグルは、同じスマートフォンという土俵で戦うライバル同士であり、機能を最前線で争いあっている。
【写真で見る】iPhone版のGeminiアプリ。ウェブ版とほぼ同じ機能を搭載する
そんなグーグルが、iPhone向けに、同社の生成AIサービスアプリ「Gemini」をリリースした。アップルは10月末から「Apple Intelligence」をアメリカで利用可能にしている。ライバルが同じiPhoneの中で使えることにはどのような意味があるのだろうか?
「Geminiアプリ」がiPhoneに
アップル製品向けアプリストアである「AppStore」には、アプリ開発元が広告費を支払ってアプリの存在をアピールする機能がある。ゲームやツールなどさまざまなアプリが「広告」として出てくるが、現在ひんぱんに目にするのが、グーグルの「Gemini」アプリである。
Geminiは同社の生成AIであり、アプリからはクラウド上のGeminiに対する質問や作業の依頼など、ウェブ版のGeminiでできることの多くが可能になっている。
また先日より、音声対話機能「Gemini Live」が日本語でも使えるようになった。これは機能がアップしたというよりも、対話がよりなめらかで自然なものに変わった、という位置付けだ。複数の声質から好きなものを選んで会話できる。
利用もアプリのダウンロードも無料。ただし、Geminiの有料プランにあたる「Google One AI プレミアム プラン」に加入していれば、より高性能な「Gemini Advanced」が利用可能になり、その他、最新の機能が優先的に使えるようになっている。さらに「@gmail」「Google drive」「@YouTube」などと入力してからプロンプトを打ち込むことで、GmailやGoogleドライブなど、指定したサービスを対象とした検索・文書要約などが行えるようにもなる。
機能的には同社がAndroid向けに提供しているGeminiアプリにかなり近い。iPhone向けにGeminiを簡単に使えるようにするもの、と考えていいだろう。
アプリ提供は「既定路線」、特別な話ではない
冒頭で述べたように、アップルとグーグルは「AIによるスマホの改革」で競争を繰り広げている。ただ、アップルはこの10月からアメリカ英語向けに機能提供を始めたところであるのに対し、グーグルは今年初めからGeminiを本格展開している。日本語でももう使える。
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