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東急「たまプラ」と小田急「新百合」の共通点は? 実は近い2つの駅、周辺の街並みは異なる表情

東洋経済オンライン / 2024年12月4日 6時30分

東急電鉄のたまプラーザ駅(左)と小田急電鉄の新百合ヶ丘駅(筆者撮影)

首都圏で家を持つとき、都心の通勤があるなら、ターミナル駅まで30分以内というのが尺度の1つになるだろう。

【写真を見る】どちらを使う機会が多い?東急のたまプラーザ駅と小田急の新百合ヶ丘駅。駅の位置付けは似ているようだが……何が違うのか?

たしかにこの数字で探してみると、大宮、所沢、流山、浦安など、人気のベッドタウンがいくつかある。そして東急電鉄田園都市線のたまプラーザ駅、小田急電鉄小田原線の新百合ヶ丘駅もこの中に入るだろう。

「たまプラ」と「新百合」

それぞれ「たまプラ」「新百合(しんゆり)」の愛称で親しまれている。

たまプラーザ駅は横浜市青葉区、新百合ヶ丘駅は川崎市麻生区と行政区域は異なるものの、直線距離で5km少々しか離れておらず、両駅を結ぶバス路線もある。

さらに日中のターミナル駅までの所要時間は、たまプラーザ―渋谷間が急行で22分、新百合ヶ丘―新宿間が快速急行で23分と、ほぼ同じだ。

【写真】東急田園都市線のたまプラーザ駅と小田急小田原線の新百合ヶ丘駅。近い距離にあり、駅の位置付けも似ているようだが……何が違うのか?

両駅の間には住宅地が広がっており、場所によっては2つの駅を使い分けている人もいるだろう。筆者もそのひとりで、母親が2駅の中間地点に住んでいるので、公共交通で行く場合は、状況に応じてたまプラーザ駅と新百合ヶ丘のどちらかで降りている。そのたびにライバル関係にあると感じていた。

駅が生まれたのはたまプラーザ駅のほうが早く、1966年に田園都市線溝の口―長津田間の開通とともに営業を開始した。田園都市線が、東急の創始者である五島慶太が提唱した東急多摩田園都市のアクセス鉄道として建設されたことはよく知られている。

スペイン語の広場を意味するプラーザを駅名に冠したたまプラーザ駅は、名前だけ見ても重要な拠点であることが伝わってくる。

東急「先進的なまちづくり」

東急の広報グループは「たまプラーザ駅周辺は、多摩田園都市構想における重要度の高い駅として、1982年『たまプラーザ東急SC』のオープンを皮切りに、現在に至るまで駅を中心とした先進的なまちづくりを進めてきました」と説明する。

さらに「2012年には東急と横浜市で『次世代郊外まちづくり』の包括協定を締結し、そのモデル地区として『たまプラーザ駅北側地区』を策定し、産学公民連携による多様な取り組みを行ってきました」という。

ホームは開業時から変わらない2面2線で、橋上駅舎が丘の斜面に位置していることもあり、北口は改札階がそのまま出入り口になっている。

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