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「雰囲気が良く年収が高い」100社ランキング 1位は2000万円超で新卒3年後離職率は1.63%

東洋経済オンライン / 2024年12月4日 7時30分

「雰囲気が良く年収が高い」100社ランキング

「就職するなら雰囲気の良いホワイト企業がいい」「雰囲気の悪い企業は避けたい」。これは多くの就活生が願っていることだろう。しかし、「雰囲気の良さ」はいったいどうすれば見極められるのか。すべての志望企業に対してOB・OG訪問をして確かめるというのも限界がある。

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そんなときに見てほしい指標が「新卒3年後離職率」だ。その名のとおり、新卒で入社した社員が、3年後にどれくらい離職したかをパーセンテージで示したデータで、『就職四季報 総合版』『就職四季報 優良・中堅企業版』では毎年独自調査を行い、各企業の「新卒3年後離職率」を掲載している。

この指標を見ることで、新卒で入社した先輩たちがすぐ辞めていない企業をピックアップすることができる。せっかく「新卒カード」を切って入社した志望企業だ。雰囲気が良い企業に入ってすぐ辞めてしまう人は少ないだろう。

厚生労働省が毎年調査している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒3年後離職率は毎年平均30%前後。つまり3年後離職率30%が判断のボーダーラインと言える。

今回は、さらに条件を厳しく新卒3年後離職率が3%以下の企業を「雰囲気が良い」と定義し、平均年収が高い順にランキング化した。

上位に多かったのはあの業界

1位は三菱商事。言わずと知れた大手総合商社だ。2021年4月入社123人のうち、2024年4月在籍者は121人と、3年間の離職者は2人のみだった。平均年収は当ランキング内唯一の2000万超とかなりの高水準だ。また、同じく総合商社の三井物産も3位にランクインしている。

2位はヒューリック。主に都心でオフィスビルを開発する不動産会社だ。2021年4月入社の新卒社員は12人で、2024年4月時点で12人全員が在籍している。

6位三井不動産、9位野村不動産、10位森ビル、11位サンケイビル、13位平和不動産と、不動産ディベロッパーが上位に多くランクインする結果となった。

一点、「新卒3年後離職率」を読み解くうえで注意したいのが「入社者数」だ。例えば、やむを得ず退職した人が2人いた場合、採用が100人の企業では離職率2%だが、4人採用した企業では離職率50%に跳ね上がる。採用人数が少ない企業は、1、2人の退職が新卒3年後離職率に大きく影響するため、より丁寧に企業の雰囲気を探っていく必要があるだろう。

『就職四季報』シリーズでは、「新卒3年後離職率」に3年前入社者数と3年後在籍者数を併記して掲載している。ランキングで気になった企業は入社者数までチェックしてほしい。

1~50位

51~100位

丹羽 夏海:東洋経済『就職四季報』編集部

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