「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社【再配信】 大手商社や不動産が外資コンサルに押され気味
東洋経済オンライン / 2024年12月5日 8時0分
【東洋経済オンラインの人気コンテンツである、さまざまデータを活用したランキング記事。ここでは2024年に配信した中でも特に人気の高かったランキング記事をお届けします。こちらは2024年2月3日に公開した記事の再配信です】
コロナ禍で一時的な減速はあったものの、大学生の就職状況は売り手市場を継続している。大学通信が医学部と歯学部の単科大学を除く、すべての大学を対象として行っている就職状況調査によると、大学生の実就職率(就職者数÷《卒業者数−大学院進学者数》×100で算出)は、コロナ禍の影響で2019年3月卒の88.9%から徐々に下がっていたが、2021年3月卒の85.3%を底として上昇に転じ、2023年3月卒は87.5%まで回復している。
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ちなみに、文部科学省が公表している2023年3月卒の大学生の就職率は97.3%で、大学通信が集計した実就職率を上回る。ただ、文科省の調査対象大学が国公立大24校、私立大38校と少ないうえに、就職希望者数を分母として集計しているのに対し、実就職率は、ほぼすべての大学を対象として、卒業生を分母に集計しているので、より実態に近い数値と思われる。
いずれにせよ、全体として好調な大学生の就職状況だが、大企業のハードルは高いまま。リクルートワークス研究所の調べによると、すべての企業を対象とした2023年卒の求人倍率が1.58倍なのに対し、従業員規模5000人以上の大企業に限定した求人倍率は0.37倍しかない。
企業の採用意欲は高く、大企業も求人が増えているが、それ以上に就職希望者が増えていることが、求人倍率低下の要因となっている。大学生の有名・大企業志向は高いが、厳しい就活が続いているということだ。
「入社難易度」の算出方法
では、企業別の入社のハードルの高さはどのくらいなのか。入社難易度を可視化するために、大学の難易度を用いて入社難易度を算出した。入社難易度は、駿台予備学校の協力を得て模試の難易度を用い、大学通信が調査している有名企業418社への大学別就職者数とあわせて算出した。418社は、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定している。
入社難易度を求めるにあたり、まず、2023年の医学部と歯学部を除いた学部の平均値を算出し、大学個別の難易度として定めた。最高は東京大学の69.8で、以下、国際教養大学67.7、京都大学66.4、一橋大学64.8、早稲田大学63.8、慶應義塾大学63.3などとなっている。
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