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大河俳優・柄本佑、「独特の存在感と演技力」の根幹 意外なルーティンも?自己研鑽でしていること

東洋経済オンライン / 2024年12月11日 8時0分

『難しい』と思いながらも、落としどころを見つけて撮影を終えたんですが、自分の許容範囲の狭さに気がついた。だからもっともっと考えるしかない、と思いましたね」

仕事前に1時間、大切にしているルーティン

2020年「アルキメデスの大戦」、2023年「ハケンアニメ!」の2度にわたり日本アカデミー賞助演男優賞を受賞するなど、俳優として高い評価を得ている柄本さん。日頃から、どんな自己研鑽を行っているのか。

「6、7年前からボクシングをやっています。何かのためというよりは、楽しいという理由が大きいのですが、週6日行くこともあります。最初に縄跳びをして、シャドーボクシング、ミット打ちをした後、タッチマス(寸止めのパンチで行う実践形式の練習)をやって、最後は追い込みでサンドバッグを叩き、ストレッチをして終わるのがいつものトレーニングメニューで、1時間くらいです。

これを仕事前にやるといいんです。例えば、11時入りの仕事がある日は、9時半くらいから1時間サクッとやっておきます。動体視力を使うので視界が広がるし、耳もよく聞こえるようになるし、喉も開く。何より、重心が下がるんです。

以前、ボイストレーナーの方に聞いたんですが、本番前に発声練習をする時間がない時は、楽屋の前の廊下を1往復全力でダッシュすると、喉の開き方がまったく違うらしいです。道長さんは割と声が小さいのですが、だからこそ発声をすごく大事にしていました」

また、日頃から1番大事にしているのは、「映画を観に行くこと」。映画館で、年間200本以上は見るようにしているという。

「ありがたいことに名画座で過去の名作を上映してくれていますから、新旧問わず、とにかくいい映画を観るようにしています。研究のためというよりは、イチ映画ファンとして映画館に行っていますね。

それが結果的にお仕事につながることもあるし、つながらなくてもいい。この仕事を始めたきっかけは、映画が好きだからということに尽きると思います。忙しさにかまけることなく真面目に映画館通いを続けないと、この仕事は続けられないと思っているところはあります」

柄本佑が叶えたい、もう1つのキャリアプラン

2003年に17歳でスクリーンデビューしてから約20年を経て、今年大河のメインキャストという大役を果たした柄本さん。将来について、どんなキャリアプランを描いているのだろう。

「将来的には、役者をやりながら映画監督をやっていきたいと思っています。映画を撮りたいというのが、小学校3年生の時からの夢なんです」

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