「しんどい管理職」に必要な地味でも重要なこと はじめて管理職になったら意識するポイント
東洋経済オンライン / 2024年12月13日 8時0分
コミュニケーションをとる中で、双方にとって合理的な内容を提案しても、相手に受け入れられないことがあります。不思議ですが、理に適ったことを伝えているのに受け入れられないのです。いくら正しいことでも、何らかの抵抗心理が働くと感情が共感、賛同を拒否するため、良案とわかっていても実行できない場合があります。
私にもこんな経験があります。何らかの理由により、私のアイデアが受け入れられなかった時、相手に敵対心を抱き始め、コミュニケーション量が少なくなっていきました。
この経験から、大切なことは、自分が唱える正論へのこだわり以上に、ゴールに向かって双方が納得できる状況を作ることだと学びました。コミュニケーションをとる意味は、そこにあると思います。思い通りにならなくても、量を重ねることで質に転化することもあります。根気よく話してみましょう。
③「相手も知っているはずだ」と思い込んでいないか?
他部門との関係を強化し相乗効果を出すためには、他部門に有益な情報を提供することが効果的な方法です。「これは知っているだろう」とこちらが思っている情報でも、周囲にはまだ知らない人が多かったということが意外とあります。また、情報を共有することで可能性が広がることもあります。
ある製造業を営む企業の話です。営業部門の管理職が業界関連の講演会に参加し、販売促進の観点から市場動向や他社の新型製品に関する情報を耳にしました。それを翌日、社内に居合わせた製造部門の管理職に話してみると「製造部門にも大いにヒントになる話だ」と非常に好意的に受け入れたそうです。
それがきっかけとなり、その営業および製造の管理職と開発担当者が打ち合わせを重ね、既存製品の改良ができたとのことでした。
このように、ちょっとしたコミュニケーションでも活かし、情報提供することは効果的です。構え過ぎず軽く耳に入れるという感覚が、コミュニケーション頻度を高め情報共有につながります。
また、資料にまとめ、会議などの場面で積極的に共有化を図ることはもちろん望ましいことです。「会議は意味がない」という意見を耳にする機会がありますが、これは会議の質が低下していることを意味します。会議の質が低いとは、有益な情報を得られない、それに基づく価値ある議論を展開できず結論が出ない、という状況を指します。
これを打開するには、何といっても鮮度のある情報を提供することです。日頃から自社に有益な情報をキャッチできるようアンテナを張り続け、積極的に提供する習慣を身につけましょう。
岡野 隆宏:新経営サービス人材開発部シニアコンサルタント
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