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グーグルAI幹部が明かす「AIと共存」に2つの道筋 「Google DeepMind」で実現してきたこととは?

東洋経済オンライン / 2024年12月13日 13時0分

「AGIという存在について、その定義は人々の間で分かれています。また、ある日突然、AGIが実現するわけではありません。また、どのようなデバイスや環境から利用するのか? どのように人々の役に立つのか? といったユースケースの定義も必要になります」(アジャラプ氏)

また、アジャラプ氏がAGIについて懸念しているのは、悪意を持った人の手にも等しく優れたAI、もしくはAGIが渡ることになる場合、いかにして規制をするのかという問題も存在している。

そこでグーグルとしてのアプローチは、「いかに問題解決をするか?」に着目してAIを開発・活用していくことに集中しようというアイデアだ。これが「AIエージェント」という考え方である。

「エージェントは、ある目的のために、問題を解決してくれるAIの姿と言えます。

人々はAIによる問題解決を求めていますが、AIが人間のように振る舞ったり、対話ができたりすることを、必ずしも求めているわけではありません。人々のAIへの期待は、本当の人間のようなお喋り相手を求めないと考えています」(アジャラプ氏)

AIエージェントがチャット型のAIと異なる理由について、アジャラプ氏は、「人間は一人ひとり異なっており、AIからみれば、一貫性を欠く主人となってしまう」と指摘する。

そのため、現実の世界において、より機能的で、誰がやっても同様に効果が得られるように、機能に特化した問題解決に取り組むエージェントとしてAIを活用していく姿を目指すべきだとの考えだ。

そして、AIエージェントを作るのは、グーグルではなく、問題を抱えている我々だという。すでにGoogle Cloudでは、「Vertex AI Agent Builder」といわれる、ノーコードのAIエージェント構築環境を、企業向けに提供している。

具体的には、コールセンターにおけるユーザーへの回答をすぐに見つけ出すAI、旅行先や滞在先のおすすめと予約を実現するAI、メールなどの文章やコードを自動作成するAIなどが挙げられる。

AI時代の学生、ビジネスパーソンは何を学ぶべきか?

AIがビジネスから生活にまで入り込んでいく中で、いま学んでいる学生や社会人になりたてでこれからキャリア形成をしていく若者たちは、AIとどう向き合い、何を学んでいくべきなのか。

「これまでがそうであったように、テクノロジーによって仕事のシフトが起きることになるはずです。その中で、私は2つの道筋をアドバイスしたいと思います。

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