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湯島の「まるでガウディなマンション」圧巻の内部【再配信】 気になる間取りは?立地とも関係する外観

東洋経済オンライン / 2024年12月17日 8時0分

もうひとつは、壁に「横穴」をランダムに開けたことだ。これも閉ざされた内部に、各方向から光や風を入れる役割を果たしている。朝や夜、日差しが強い夏や真っ暗な冬など、時間や季節によって射し込む光の量や角度は異なり、建物の表情も変わるという。

そんな廊下と横穴の配置は、この不思議な物件の住戸の作り方や間取りとも関係する。

曲線の形をした各部屋の間取り

各フロアには住戸が3〜5戸。建物の入り口右手にエレベーターが配置され、空中廊下が左右に渡り、住戸をつないでいる。

一般的なマンションであれば、エレベーターから降りると同一階のすべての部屋にアクセスできるが、この物件はそうではない。一部の階では奥の住戸に繋がる廊下を減らし、その住戸はメゾネットとした。

さらに風通しや光のために設けた横穴は、住戸のバルコニーとしても活用した。伊藤氏は廊下と横穴の位置を考えながら、同時に住戸の配置を検討し、その結果として、広さも間取りも異なる35種の家ができたのだ。

そのうちのカーブがかった1室に入ってみた。

直線上に部屋やトイレ・浴室が並ぶ

玄関近くの部屋にキッチンスペースがあり、風呂やトイレ、寝室として使えそうな部屋、バルコニーが直線上に並ぶ。

曲線を描く形状は、家具のレイアウトに苦戦しそうだが、作り付けの棚やカウンターが設置され、生活しやすそうだ。作業机やベンチとして過ごしたり、花や小物を飾って眺めたり、窓から下の中庭の風景を楽しむ生活が目に浮かぶ。

バルコニーは、外側の風景も楽しめる。場所によっては、東京スカイツリーも見えた。

メゾネットの場合は、上のフロアは窓が大きくオープンな雰囲気で、下のフロアはこもり感がありプライベート空間として機能しそうだ。住戸や場所ごとに、魅力や役割が感じられる。

住戸タイプは1Rや1LDK、バルコニー付きなどさまざまなパターンがあり、広さは36.30~70.92㎡と幅広い。賃料を調べると19万~34万7000円(※管理費など除く)。一概に比較はできないが、湯島の賃貸マンションの相場を見ると、1LDKで19.8万円(SUUMO調べ)だ。

湯島駅は千代田線が通っており、大手町などビジネス街へのアクセスもよい。天神町placeも駅から徒歩4分という距離で、近くにはスーパーもあり利便性も高い。

ヨーロッパの教会の雰囲気も参考に

さて、設計にあたって、伊藤氏が参考にしたものの1つにヨーロッパの教会がある。

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