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「効率的に利益を稼ぐ企業」トップ50社ランキング 海外投資家も注目の高ROE企業をチェック!

東洋経済オンライン / 2024年12月19日 8時0分

ROE(自己資本利益率)は企業が効率よい経営をしているかどうかの判断基準として非常に重要な指標だ(写真:taa/PIXTA)

東京証券取引所は上場企業に要請した「資本コストや株価を意識した経営」の中で、ROE(自己資本利益率)の向上を呼びかけている。

【ランキングを全部見る】高ROEの上位50社

純利益を自己資本で割って求めるROEは、株主が投じた資金(自己資本)を使い、いかに効率的に利益を稼ぐことができているかを示す指標。国内株式市場の投資主体別売買動向で約7割を占め、株価への影響力が大きい外国人投資家が投資判断で重視する要素でもあり、高ROEの企業をチェックしておいて損はないだろう。

ROEトップはVTuber事務所

そこで今回は、今期予想ROEが高い企業を集計しランキングした。なお、ランキングは12月18日(水)に発売となった『会社四季報プロ500』2025年新春号に掲載した500社を対象としている。

ランキングのトップは、VTuberグループ「にじさんじ」を運営するエニーカラー。VTuberはバーチャル世界におけるタレントとして幅広く活動し、SNSや配信を通じた双方向のコミュニケーションで、ファンのコミュニティを作り出している。今2025年4月期の予想ROEは73.0%とダントツの高さで、前期から20.1ポイントも向上させる見通しだ。

売上高全体の約6割を占める(24年4月期)グッズ販売等のコマース事業が高い成長力を維持しており、稼ぐ力を高めている。今25年4月期は約75億円の自己株取得を実施したことも自己資本の圧縮につながり、予想ROEを押し上げる要因となった。

2位にはレーザーテックがランクインした。先端半導体向けマスク欠陥検査装置が柱で、中でも微細化に必要な極紫外線(EUV)露光用検査装置は市場を独占している。今25年6月期の予想ROEは51.4%で、前期比で6ポイントの改善。今期も連続最高純益を見込んでおり、業績やROEなど指標面の強さは健在だ。

成長軌道へ復帰のアパレルECも

続いて3位に入ったのがZOZO。今2025年3月期の予想ROEは50.5%と、前期から4.5ポイント減少するものの、高水準で推移している。

2019年3月期に2007年の上場以来、初めて純利益が減少する減益決算となったが、足元では成長軌道への復帰を果たしており、今25年3月期は連続で最高純益の更新をうかがう。減益決算を経て一時は10%台に落ちこんでいた外国人株主比率も20%台に回復している。

4位の日本オラクルは今25年5月期の予想ROEが49.7%で、前期比17.7ポイントの向上を見込む。DX関連需要を取込んで最高純益の更新が続くことに加え、前24年5月期に特別配当を含む大幅増配の実施で自己資本が圧縮されて、予想ROEが一段と引き上がっている。

ROEが10%を超えていれば、おおむね経営効率のよい企業と評価できるとされるところ、ランキングに登場する企業はいずれも20%超のROEを誇る。

『会社四季報プロ500』2025年新春号では、編集部がピックアップした500銘柄について、「高ROE」のほかにも本業の儲けの伸びを示す「営業増益率」や配当原資にもなる最終的な儲けがどれだけ増えたかを示す「純利益増加率」などの役立つランキングも掲載している。併せて参考にしてほしい。

山田 泰弘:東洋経済 記者

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