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香取慎吾「2025年はソロでブレイク」超納得の理由 「国民的ソロタレント」としてのポジション確立なるか

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 10時0分

ソロアーティストとしての新鮮な姿を見せている一方、俳優としては「再評価されている」という感があります。

来年1月スタートのドラマ「日本一の最低男」で演じるのは、人生崖っぷちに追い込まれた家族嫌いの最低男・大森一平。「昭和的な価値観のせいで不祥事を起こして退社し、無職同様の日々を送っていたが、区議会議員選挙に出て当選するためにニセモノ家族を演じる」というタイトル通りの悪い男を演じることになります。

香取さんと言えば国民的アイドル・SMAPのメンバーだっただけに等身大の若者を演じるか、「西遊記」(フジテレビ系)の孫悟空や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(TBS系)の両津勘吉のような個性の強いキャラクターを演じるか。いずれにしてもパブリックイメージに合う「明るい役柄の印象がある」という人が多いでしょう。

2010年代に入るとクールなキャラクターを演じる機会こそ増えていましたが、SMAP解散後はさらにイメージチェンジ。映画『凪待ち』では、ギャンブル狂いで暴力的な主人公を演じ、恋人を殺されて自分が疑われてしまうというハードな役柄を演じました。

映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』では、妻に“旦那デスノート”を書かれるデリカシーのないダメ夫を好演。さらに三谷幸喜さんが脚本・演出を手がけた配信ドラマ「誰かが、見ている」(Amazonプライム・ビデオ)では、失敗続きで次々に仕事をクビになってしまい、さらにそれを壁の穴からのぞかれて世界配信される男を演じました。

香取さんはまるで「脱アイドル」するように“残念な男”を演じる機会が続いたことで、業界内での見方が変わりはじめていたのです。だからこそ「日本一の最低男」で演じる一平は単に悪い男というわけではありません。

「家族や社会の問題に気づかされ、悪戦苦闘しながらも価値観をアップデートさせ、世の中を変えようとする」という演技力が評価されなければオファーされない難役であり、歌のときと同じように「香取慎吾ってこんなに演技うまかった?」という声があがる可能性を秘めています。

テレビマンを引きつける人間性

香取さんは「日本一の最低男」の制作発表に際して、「今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わったとき、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって」などと、「SMAP×SMAP」が終わった当時を振り返りました。

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