1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

和田秀樹「感情的な人の怒りスイッチは大迷惑」 自分への悪意と受け止めて感情的になってしまう

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 16時0分

感情的になりやすい人は、ものごとをまともに受け止める傾向があります(写真:Natee Meepian/PIXTA)

感情的になりやすい人は、ものごとを過度に真面目に受け止める傾向があります。ちょっとした皮肉や反論に過敏に反応し、自分の考えが正しいと思い込むあまり、相手の意見や態度に悪意を感じてしまいます。このような反応は、実は思い込みや偏った受け止め方から生じていることが多いのです。本稿では、自分の考え方を柔軟にし、相手の言動に対して「いろいろな可能性がある」と考えることで、感情をコントロールする方法をご紹介します。

※本記事は和田秀樹著『感情的にならない本』の内容を一部抜粋したものです。

感情的になる人は自分の思い込みにこだわる人

感情的になりやすい人は、ものごとをまともに受け止める傾向があります。よくいえば真面目なのですが、悪くいえば「硬い」とか「融通が利かない」ところがあります。だから相手のことばや態度に悪意を感じると、それをまともに受け止めて「なんだ、こいつは!」とか「わたしがなにをしたっていうの!」と腹を立てます。

ちょっとした皮肉や嫌味でも、受け流すことができなくてカチンと来ます。相手の挑発に乗りやすいのです。

あるいは「この人なら」と信頼していた人に反論されたり、頼みごとを断られたりすると「どうしてだ!」と不安になります。相手が部下や後輩なら「わたしをバカにしているのか」と受け止めます。

でも、相手のイヤな態度や反論をまともに受け止めてしまうのはなぜでしょうか? 一つ考えられるのは、「こうなるはずだ」という思い込みが強すぎるのではないか、ということです。

「わたしの考えに賛成してくれるはずだ」とか「あの人ならいう通りに動いてくれるだろう」といった思い込みです。そこには当然、自分が正しいという思い込みもあります。「わたしは間違っていない」とか、「ここはこうするしかない」という思い込みです。

でも、その通りの結果が出るとはかぎりません。予想しなかった反論に出くわしたり、考えもしなかった提案が出てくることはいくらでもあります。自分の味方だと思っていた人から批判されたり、キャリアの浅い人から欠点を指摘されることもあります。

そうなると、思い込みの強い人はもうダメです。批判も異論もすべて、自分への悪意と受け止めて、感情的になってしまうからです。

ものごとをやんわりと受け止める

本来であれば、自分の意見や判断は一つの見方に過ぎなくて、「わたしはこうしたほうがいいと思う」というだけのことです。

それに対してべつの見方が出され、「さあ、どっちがいいかな」と議論が始まります。そこでおたがいの長所を取り入れた結論が出ることだってあります。つまり、自分がどんなに正しいと思う意見だって、最初は仮説、たたき台、もしくは結論に至るまでのプロセスの一つでしかないのです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください