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大半が揉める「共同親権」うまくいった夫婦の実話 日本には平和的に運用する視点が圧倒的に足りない

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 11時0分

さらに、スペインでは日本よりもカップル・カウンセリングを受けるのが一般的で、そういったものも利用しつつ、バランスを取る人も多いのだとか。ミケさんは、離婚後にできた新パートナーと一緒にカウンセリングに通うようになり、それが自分を見つめ直すことにつながったそうです。ノリコさんに手紙を渡したのもカウンセリング後のことだったとか。ノリコさんも、自分の卑屈さがマイナスになっていたと当時を省みています。

日本はいま、共同親権の施行準備中です。もし元夫婦がお互いに協力し、子どもの気持ちを考えつつ共同養育ができるなら、家族にとってプラスになることは間違いありません。日本は現状でも共同養育は可能なので、それを実感している家庭もあることでしょう。

ただ、共同親権が施行されれば、話し合いが難しい夫婦でも共同親権になってしまう可能性があります。ミケさんが指摘するように、日本は、共同親権というシステムを平和的に運用するための、労働環境、家事育児分担などの文化が足りていません。

DV・モラハラなどの対策、子どもの意思を尊重するシステム、養育費などの体制が不十分だという指摘もあります。共同養育推進でうまくいった実例もトラブル実例も、海外にはすでに出揃っています。ぜひそれらを参考にしてほしいと、切に願ってやみません。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。

ハラユキ:イラストレーター、コミックエッセイスト

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