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東海道新幹線「60周年CM」はどうやって作られたか JR東海が明かした企画から完成までの一部始終

東洋経済オンライン / 2024年12月23日 6時30分

かつて大井車両基地に並んでいた0系、100系新幹線(筆者撮影)

日本国有鉄道(国鉄)が民営化されてから、37年の月日が経った。それぞれ7つの株式会社に分かれたJRグループ(JR北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州、貨物)は、地域ごとに特化したサービスを展開している。

【写真を見る】懐かしい?今年開業60周年を迎えた東海道新幹線。かつての主役だった「0系」と「100系」の走行シーン

鉄道を中心にさまざまなプロモーション

民営化してからは、国鉄時代とは異なり、採算性・企業利益が追求されることになり、鉄道事業を中心に、さまざまなプロモーションが行われていることは、言うまでもない。

その中で筆者が紹介したいのは、東海道新幹線を中心に静岡、愛知、京都、岐阜などの太平洋側エリアを展開するJR東海のプロモーション、テレビコマーシャル(以下、CM)である。

同社は今年、東海道新幹線が開業から60周年を迎えたことで、記念のCMを制作した。テーマは、「60年分の会いにいこう」。女優の吉高由里子さんが出演し、開業から今まで、東海道新幹線を利用した人々のスナップ写真や映像とともに、初代0系をはじめとした歴代の車両が、CM楽曲の「会いにいこう」と一緒に流れていく。

幼少の頃家族で出かけた、修学旅行で友達みんなと乗った、就職し出張で移動した、新婚旅行で幸福感を味わった、子供と一緒に、両親の元に帰郷したなど、多くの日本人の記憶には、時代ごとの東海道新幹線が生きている。

まさに、60年分を一気に凝縮したCMとなっている。こんなにも長く愛され続け、快適に、そして何より安全に歩んできた60年間。このCMは、どのように作られたのか。いくつかの疑問を、JR東海・東京広報室の担当者に聞いた。

30秒版は1309万回も再生

――最新のCMでは、歴代の東海道新幹線車両とともに、利用者の思い出の写真や映像が使用されている。どうやって選定や募集を行ったのか?

「募集についてはプレスリリースを実施し、当社公式X等を活用して画像・動画を募集しました」

ーー今後も予定がある場合は、より広く募集などを行うのか?

「今後、こうした募集の企画について決まっている予定はありませんが、実施する際には、今回同様に、多くの皆様からご応募いただけるようにいたします」

「60年分の会いにいこう」CM楽曲の「会いにいこう」のメイキング(合奏)では、現役で働く駅員や車掌、運転士、車両の検査や修理、電気やレールのメンテナンス・保線など、さまざまな部門がメンバーの「JR東海音楽クラブ」が生き生きと演奏する姿が見られる。さらには、同社の丹羽俊介社長まで演奏・出演しているのには驚きだ。

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